地域的近代を生きるソロモン諸島 紛争・開発・「自律的依存」
出版社名 | 筑波大学出版会 |
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出版年月 | 2015年10月 |
ISBNコード |
978-4-904074-37-4
(4-904074-37-8) |
税込価格 | 3,740円 |
頁数・縦 | 185P 21cm |
商品内容
要旨 |
本書は、近代的状況に向き合う南太平洋ソロモン諸島の人々と社会のリアリティを描きだすことを目的としている。彼らは、資本主義を拒否するわけでもなく、西洋的普遍主義を殊更に嫌悪しているわけでもない。反近代でも前近代でも、脱近代でもない「ソロモン諸島的近代」の様相を導く論理を、人類学的視野から明らかにするものである。西洋近代化を指向する近代社会の一般的潮流の中から派生してきた「抵抗」の姿を、7つのキーワードをたよりに7つの章にまとめている。 |
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目次 |
第1章 「持続可能な開発」―土地意識の覚醒と開発 |
おすすめコメント
南太平洋の島嶼国ソロモン諸島は、「ガダルカナルの戦い」に代表されるように太平洋戦争時には激戦地となった場所です。そのソロモン諸島では、植民地時代を通じて、独自の社会制度が生まれ、開発が行われてきました。本書ではソロモン諸島の人々と社会のリアリティを描きだすことを目的とし、事例を民族誌的に提示することを通じて、従来自明視されてきた近代や近代化の意味を地域の視点から再考し、他国や国際社会への依存状態に新たな価値を見いだしていきます。