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紙が語る幕末出版史 『開版指針』から解き明かす

出版社名 文学通信
出版年月 2018年12月
ISBNコード 978-4-909658-05-0
4-909658-05-X
税込価格 10,450円
頁数・縦 430P 22cm

商品内容

要旨

和紙から洋紙へ、和本から洋本へ―書物の形態が変化するとき、人は何を考え何を目指すのか?これからの出版を考えるために編まれた資料『開版指針』の全貌を初紹介。文献記録としての分析に加え、マイクロスコープによる料紙観察という新たな書誌学的方法を提示する。書物の近代化は江戸時代からはじまっていた!

目次

序論 新たな書誌学的方法で“蔭”の幕末出版史を解き明かす
第1章 『開版指針』にみる幕末の書物事情(『開版指針』書誌事項
『開版指針』翻刻と解説
『開版指針』の構成)
第2章 『開版指針』成立の背景(『開版指針』と他資料の比較
『開版指針』と筒井政憲
『開版指針』と蕃書調所 ほか)
第3章 紙質にみる書物の多様性と近代化(料紙観察という方法
各種版本の調査結果
明治期の書物にみる料紙 ほか)
結び 『開版指針』と書物の近代化―伏流の書誌学

著者紹介

白戸 満喜子 (シロト マキコ)  
青森県立弘前高等学校卒業。慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業後、法政大学大学院にて日本文学(近世)を専攻。指導教官は松田修。原典・現物にこだわる研究姿勢を継承している。慶應義塾大学の無料公開オンライン講座FutureLearn「The Art of Washi Paper in Japanese Rare Books(古書から読み解く日本の文化、和本を彩る紙の世界)」で講師を勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)