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生類の思想 体液をめぐって

出版社名 かたばみ書房
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-910904-03-0
4-910904-03-4
税込価格 2,970円
頁数・縦 282,4P 20cm

商品内容

要旨

環境汚染、アレルギーの増加、日常化する暴力、子どもの商品化、奪われる睡眠時間…。私たちの心身に何が起きているのか?人を生き生きとさせないものとは何か?体液を根拠に「人間」と「環境」を根源から定義しなおし、「もれる」と「たかる」をキーワードに、世界の高速回転化と自己攻撃化にあらがう、驚くべき思考のエッセイ集。

目次

1 わずらう(体液をめぐる思考―生類の思想が編み直されるところ
慢性と急性―人文学的省察 ほか)
2 あそぶ(家庭科の哲学―「人間する」を遊ぶ
墨色と泥色の記憶―かこさとしの絵の淡い濁りについて ほか)
3 はぐくむ(農業技術への問い―ハイデガーの概念「はぐくむhegen」について
土の思想をめぐる考察―脱農本主義的なエコロジーのために ほか)
4 たべる(培養肉についての考察
食の闇について ほか)
5 まじる(「規則正しいレイプ」と地球の危機
表皮の脱領域的考察 ほか)

著者紹介

藤原 辰史 (フジハラ タツシ)  
1976年生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専門は農業史、環境史。「分解」と「縁食」という分析概念を用いて、自然界と人間界を同時に叙述する歴史の方法を考えている。『ナチスのキッチン』(第1回河合隼雄学芸賞)、『分解の哲学』(第41回サントリー学芸賞)ほか著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)