
からくり民主主義
| 出版社名 | 草思社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2002年6月 |
| ISBNコード |
978-4-7942-1136-1
(4-7942-1136-8) |
| 税込価格 | 1,980円 |
| 頁数・縦 | 285P 20cm |
商品内容
| 要旨 |
さまざまな問題が噴出して右往左往の日本社会。いたるところで「権力」は悪行の限りを尽くし、「弱者」たる国民はつねに善良な犠牲者である。国民の怒りを背負ったマスコミは、悪いヤツらを鋭く追及する。沖縄米軍基地、若狭湾原発銀座、諫早湾干拓地、新興宗教団体…。ところが、問題の現場に実際に行って確かめてみると、ことはそれほど単純ではなかった。わかりやすい悪者は容易には見つからず、あちらを立てればこちらが立たず、ややこしく絡み合った利害関係は、絡み合ったままのほうが安定していたりする。どちらが悪いかという話だけでは、どうにも収まりがつかないのである。日本列島はどこもかしこも問題だらけ。どこかおかしな「戦後民主主義」に呪縛され、奇妙にひずんでしまった社会の、なまの姿をつぶさに記録したのが本書である。 |
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| 目次 |
国民の声―クレームの愉しみ |
| 出版社 商品紹介 |
戦後民主主義のひずみを、沖縄、原発、環境等の社会問題をルポする中から浮き彫りにさせた異色の試み。 |


おすすめコメント
戦後民主主義が生み出してきたひずみを、マスコミで取り上げられたさまざまな社会問題の現場を実際に歩くことで検証した異色の試み。原発誘致問題、沖縄米軍基地問題、諫早湾干拓問題、オウム反対住民、統一教会と洗脳問題。非常に複雑な構造をもったこれらの問題は、大衆=正義という無神経な図式に則った報道によって単純化・矮小化されていた。国を挙げて問題解決を先送りにしてきた日本の現在を鋭く切り裂くルポルタージュ集。