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民間防衛 あらゆる危険から身をまもる 新装版

出版社名 原書房
出版年月 1995年
ISBNコード 978-4-562-03667-7
4-562-03667-2
税込価格 1,620円
頁数・縦 319P 18cm

おすすめコメント

想定されるすべての局面と状況に対応できる世界最高の術を、スイスに学ぶ!本書は、スイス政府が侵略戦争から国土を防衛するために、国民に向けて書かれたものです。相次ぐ震災、テロ、戦争、海外旅行…総ての危機に備え生き残るための完全マニュアル。「あらゆる危険から身を守る綿密な方法を政府みずからが頭をひねり、分かりやすい冊子にしている/スローガンだけで平和を守れない/いざとなってあわてふためく日本の不様はなかったろう」(北海道新聞「卓上四季」より)

内容抜粋

本書「訳者あとがき」より

本書は、スイス政府により、全国の各家庭に一冊ずつ配られたものである。本書を一読された方はすでに気づかれたように、内容は相当ショッキングである。しかし、それだけに訳者は、かかる書を一般家庭に配布したスイス政府の英断、同胞の安全を最大限に考慮する責任ある態度に心を打たれ、また、全家庭でこの書が読まれ、その内容に即してまさかの準備がなされているというスイス国民の平和への執念のすさまじさというようなものさえ感じた。本書を訳出しながら特にわが国との比較において考えさせられたことは少なくない。まず第一に、真に平和を望むものは、平和を守るための努力を惜しんではならないということである。単なるスローガンで平和を守ることは不可能である。いかなる物を得るにも代償が必要であり、代償なくして物を要求できるのは親に甘える子供か、はては通行人に手を差しのべる乞食くらいのものである。われわれ1億の日本人ははたして前者のごとく平和をねだることにするのか。または後者のごとく人の憐れみに期待をかけるのか。それとも堂々と代償を払ってわれわれの平和を守るのか。これは、結局、日本の進路を定める日本人一人一人の選択にかかっているともいえよう。第二に、いわば先憂後楽という姿勢においてわが国における場合とは基本的な違いがある。スイスは陸続きながらも周囲を友好国に囲まれ、本書のはしがきにもあるように、今、具体的な戦争の脅威に直面しているわけでは決してない。むしろ、世界各国との友好関係を求めるスイスの外交政策を通じ、その平和外交は世界的に有名である。しかし、スイス国民は、国の防衛というものはいざ具体的な脅威に直面してから準備するのではとても間にあわないということを、歴史の教訓として学んでいるようである。また、常にあらゆる戦争の危険に対処しうる体制を維持することこそ150年間にわたりこの国の平和と独立を守ってきたものでもある。「最悪の事態」に備えるという発想は本書のいたるところにでてくる。