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貨幣の哲学

叢書・ウニベルシタス 779

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2003年8月
ISBNコード 978-4-588-00779-8
4-588-00779-3
税込価格 2,750円
頁数・縦 195,28P 20cm
シリーズ名 貨幣の哲学

商品内容

要旨

1986年レヴィナスはベルギー銀行協会の要請で「貨幣の両義性」を講演し、翌年にこれを「社会性と貨幣」という論文にまとめた。本書は以上の二稿、講演前の予備対談/編者との往復書簡/編者による哲学的伝記から成る。

目次

1 プレリュード(エマニュエル・レヴィナスのこの研究が生まれた背景
貨幣とつねに改善される正義―エマニュエル・レヴィナスの視点)
2 「社会性と貨幣」の生成過程(予備的対談 貨幣、貯蓄、貸与に関するエマニュエル・レヴィナスとの予備的対談(一九八六年四月一〇日)
学術講演 貨幣の両義性―ベルギー貯蓄銀行のための貨幣の意味に関する学術講演(一九八六年一二月一一日)
決定版論文(校訂版) 社会性と貨幣(一九八七年五月))
3 ダ・カーポ―敬意を込めた感謝のうちで(往復書簡 ロジェ・ビュルグヒュラーヴ‐エマニュエル・レヴィナス(一九七五年七月一〇日‐八月四日)
ある哲学的伝記 エルサレムとアテネのあいだの思想家エマニュエル・レヴィナス)

出版社・メーカーコメント

ハイデガーが唯一現象学的考察を加えなかった「貨幣」について,倫理的意味を有し,世界の正義と人間化に貢献しうるものとして考察するレヴィナスの経済倫理思想。

著者紹介

レヴィナス,エマニュエル (レヴィナス,エマニュエル)   Levinas,Emmanuel
1906年リトアニアに生まれる。1923年から30年までフランスのストラスブール大学で哲学を学ぶ。この間、1928年から29年にかけてドイツのフライブルクに滞在、フッサールおよびハイデガーの下で現象学を研究、1930年フランスに帰化、第二次大戦中はナチの捕虜収容所にフランス解放まで抑留される。戦後、ポアチエ大学、パリ・ナンテール大学、ソルボンヌ大学教授を歴任、タルムード研究に取り組む一方、ハイデガー哲学との対決を通して倫理にもとづく独自の哲学を展開する。1983年カール・ヤスパース賞を受賞。現代フランス思想界を代表する哲学者の一人。1995年12月25日パリで死去
合田 正人 (ゴウダ マサト)  
1957年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。現在、同大学人文学部助教授
三浦 直希 (ミウラ ナオキ)  
1970年生まれ。上智大学外国語学部卒業。東京都立大学大学院博士課程修了。文学博士。現在東京都立大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)