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みじかい命を抱きしめて This is my life With Ashley,a girl living up with progeria

出版社名 フジテレビ出版
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-594-04535-7
4-594-04535-9
税込価格 1,540円
頁数・縦 202P 20cm

商品内容

要旨

12歳にして、その肉体年齢はおよそ80歳の娘アシュリー。遺伝子異常によって普通の10倍近いスピードで老化していく早期老化症(プロジェリア)という過酷な宿命を背負いながら、今という瞬間を前向きに生きる母子。母親ロリーが語った愛と勇気。

目次

トムボーイ
家出の果てに
十七歳の出産
宣告
シングルマザー
発作
最悪の結末
絶望の淵
必死の模索
転落〔ほか〕

おすすめコメント

「NY・フェスティバル2004」ドキュメンタリー部門銀賞の映像作品を単行本化。遺伝子異常による早期老化症にかかった12歳の少女・アシュリーの、過酷な宿命とひたむきな生きざまを母親が語り下ろす。ドキュメンタリー番組第2弾も放映決定(フジテレビ3/20(土)21:00〜)。

内容抜粋

本書「エピローグ」より

アシュリーは今日も、人の何倍ものスピードで年をとり続けています。与えられた人生の残り時間を早送りで消化しています。「なぜ私には髪がないの?」と尋ねたアシュリーに、「年をとればみんな髪が抜けるのよ」と、とっさに答えたことを思い出します。髪が抜けることも、胸が痛むことも、骨がもろくなることも・・・・・そう、スピードは少し遅くても、誰もがアシュリーと同じ老化を経験するのです。そしてアシュリーは、残された時間を信じられないほどポジティブに、楽しく生きています。人にとって時間がどれだけ大切なものであるか、彼女の存在自体が語っています。そしてポジティブに生きてと、その小さな身体ごと、メッセージを発してくれているように見えます。もちろんそれは、母親である私だけのために神から発せられたメッセージではありません。アシュリーとスピードは違っていても、残りの人生を今の一分一秒ごとに消費している人たち、つまり今生きているすべての人たちへのメッセージでもあります。プロジェリアという病気を解明することは、人の老化を解明することだとよく言われます。人類の永遠の課題である老化を解き明かすために、プロジェリアは神様が遣わせた病気だと言う人もいます。ただ、私にはこう思えてしかたないのです。短い人生を一生懸命生きることの大切さを教えたい。そして自らの死や生きる目的を考えてほしい。そうお望みになった神様が送り込んでくれた天使−−それがアシュリーなのだ、と。