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労災職業病闘争小史

出版社名 アットワークス
出版年月 2006年8月
ISBNコード 978-4-939042-18-8
4-939042-18-9
税込価格 1,944円
頁数・縦 257P 21cm

出版社・メーカーコメント

労働災害・職業病の根源をたちきれ!! 労働災害・職業病で命を奪われた労働者は、今なお毎年2、000人近くに及んでいる。 政府・資本は「新自由主義」の旗印のもとに規制緩和・民営化をおしすすめ、大企業に莫大な利益をもたらしている。他方、職場では、パートや派遣労働者が増え、しかもサービス残業の強制、長時間労働によって、心の病・過労自殺・高次脳機能障害が続発し、健康破壊がすすんでいる。 本書は、この実態に早くから注目し、地域・職場から労働災害・職業病をなくす運動に取り組んだ労働者・専門家・学生たちの闘いの歴史であり、不幸にして労働災害・職業病にたおれた人たちへの弔鐘の書である。 再び予防医学・社会医学へ 車谷 典男・奈良医科大学教授(地域健康医学教室)  中皮腫は辛い病である。癌の中で最も予後が悪い疾患であることと、呼吸が苦しく、強い痛みを伴うからである。自分が中皮腫におかされ、手術を受けたが転移をしてしまったことを淡々と述べる患者さんや、大事な一人息子を亡くした母親の慟哭、妻を失った夫の悲しみ、夫を奪われた妻の後悔、母親を看取った娘の切ない思いなど、息詰まる話ばかりであった。 それにしても、クボタの中皮腫問題は重い。重すぎる話である。企業、行政、医療機関、専門家に多くの問を投げかけてきている。国の不作為と決めつけるのはたやすい。でも、これほどアスベストを社会に氾濫させてきたのは私たち自身でもある。今一度、社会医学に立ち返り、社会の仕組みの不合理さに取り組みたいと思う。(本文中より)