• 本

利休にたずねよ

出版社名 PHP研究所
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-569-70276-6
4-569-70276-7
税込価格 1,944円
頁数・縦 418P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 140回直木賞受賞作品

    お茶などまったく無縁の私が「わしが額ずくのは、美しいものだけだ。」帯に書かれたこの言葉で手にとってしまった。もっとも掛け軸・焼き物にはいくらか興味はあったので、利休についても関心が無かったわけではない。それまで私が思っていた、完璧で感情など無く、およそ俗人とはかけ離れた利休とはまったく違う利休がこの小説の中にいた。多くの大名や身分の高い人々と関わり、誰にも屈しず「美」を追求していく利休。しかし彼の心の奥底には、仕舞い込んだ一人の女性がいた。彼を取り巻く人間模様と香合に秘められた女えの思い。切ない恋愛小説とも感じさせる作品です。

    (2009年12月30日)

商品内容

文学賞情報

2008年 第140回 直木賞受賞

要旨

おのれの美学だけで天下人・秀吉と対峙した男・千利休の鮮烈なる恋、そして死。

出版社
商品紹介

己れの美学だけで天下人秀吉と対峙した男、千利休。茶聖ではなく、人間利休に心魅かれる著者が、その謎に包まれた生涯を解き明かす。

おすすめコメント

飛び抜けた美的センスを持ち、刀の抜き身のごとき鋭さを感じさせる若者が恋に落ちた。堺の魚屋の息子・千与四郎――。後に茶の湯を大成した男・千利休である。女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、気に入られ、天下一の茶頭に昇り詰めていく。利休は一茶人にとどまらず、秀吉の参謀としてその力を如何なく発揮。秀吉の天下取りを強力に後押しした。しかし、その鋭さゆえに、やがて対立。秀吉に嫌われ、切腹を命ぜられる。本書は、利休好みの水指を見て、そのふくよかさに驚き、侘び茶人という一般的解釈に疑問を感じた著者が、利休の研ぎ澄まされた感性、色艶のある世界を生み出した背景に何があったのかに迫った長編歴史小説である。

著者紹介

山本 兼一 (ヤマモト ケンイチ)  
1956年(昭和31年)、京都市生まれ。同志社大学卒業後、出版社勤務、フリーランスのライターを経て作家になる。1999年、「弾正の鷹」で「小説NON創刊150号記念短編時代小説賞」佳作。2002年、『戦国秘録 白鷹伝』(祥伝社)でデビュー。2004年、『火天の城』(文藝春秋)で第11回松本清張賞を受賞。2005年、同作が第132回直木賞候補に選出される。2008年、『千両花嫁―とびきり屋見立て帖』(文藝春秋)で第139回直木賞候補になるなど、いま最も勢いのある時代小説作家として注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)