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もう誘拐なんてしない

文春文庫 ひ23−1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2010年7月
ISBNコード 978-4-16-777384-7
4-16-777384-8
税込価格 637円
頁数・縦 319P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全3件

  • 組長の娘と狂言誘拐を仕組んだ青年の奮闘記

     大学生の翔太郎はたこ焼き屋(軽トラックの屋台)のアルバイト中、花園組のヤクザに追われるセーラー服の美少女を見掛ける。彼女を追っ手から救い出した翔太郎だったが、なんと彼女は花園組の組長の娘だった。勘違いから助けた花園絵里香と一緒に行動することになった翔太郎は、彼女から《下関北中央病院》に連れて行って欲しいと告げられる。そこには腎臓の病気を抱える妹が入院していた。父親と妹の複雑な関係から、父親に手術費用を求めることはできない。妹の容態の悪化に落ち込む絵里香に、翔太郎は狂言誘拐を提案する。
     ……と、内容自体は結構深刻なのに、やり取りはとてもコミカルな作品です。このコミカルなやり取り(もちろんやり取り自体、面白い)が、謎を解き明かす上で重要な意味を持ってきたりするので、侮れない。すこし滑稽な登場人物たちに感情移入していればしているほど、浮かび上がる真実の味は苦くなる。しかし最後までユーモアを忘れない物語はとても微笑ましい。愉快な気持ちになる傑作です。

    (2017年4月11日)

  • 読みやすい。テンポよく話が進みすぎて逆にあっさりした印象を受けるが本格としてもユーモアミステリとしても楽しめる。もっとキャラクターを掘り下げて読み応え、読み所を作ってもよかったかなぁと感じたがメディア化するには丁度いいくらい。大野君のイメージで違和感なく読み直せました。

    (2012年1月14日)

  • 東川節炸裂!

    地名や方言、地元が舞台なだけで何故か妙にうれしい(笑)
    小説を読んでいるはずなのに、頭の中ではアニメ化になり進んでゆく・・何とも不思議なミステリーとギャグとコメディがミックスした新感覚小説!

    (2011年4月19日)

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商品内容

要旨

大学の夏休み、先輩の手伝いで福岡県の門司でたこ焼き屋台のバイトをしていた樽井翔太郎は、ひょんなことからセーラー服の美少女、花園絵里香をヤクザ二人組から助け出してしまう。もしかして、これは恋の始まり!?いえいえ彼女は組長の娘。関門海峡を舞台に繰り広げられる青春コメディ&本格ミステリの傑作。

著者紹介

東川 篤哉 (ヒガシガワ トクヤ)  
1968年、広島県尾道市生まれ。岡山大学法学部卒。1996年、鮎川哲也編『本格推理(8)』に「中途半端な密室」が初掲載。2002年、『密室の鍵貸します』が光文社カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」第一弾に選ばれて長篇デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)