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戦争と読書 水木しげる出征前手記

角川新書 K−45

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-04-082049-1
4-04-082049-5
税込価格 864円
頁数・縦 202P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 戦時下の読書について考える

    水木しげるさんが徴兵検査を受けた直後に書いたと思われる手記。戦地へ赴く直前の出征前の手記。当時読んでいた多くの哲学書や古典に関する批評が多く、読書日記のような内容の手記。そこから戦時下の青年の読書事情を考察した一書。一口に「読書」と言っても、その読み方は様々。趣味的に読む、娯楽として読む、勉強のために読む、暇つぶしに読む…等々。正解はないと思います。しかし、本書で考察されている「戦時下の青年の読書事情」はそれらのどの読書スタイルとも異なっています。「死」をリアルに意識せざるをえなかった当時の戦時下の青年たちがどのような心持ちで本と向き合っていたのか。戦時下の読書について考える一冊。

    (2017年8月2日)

商品内容

要旨

水木しげるが徴兵される直前に人生の一大事に臨んで綴った「覚悟の表明」。そこにあったのは、今までのイメージが一変する、悩み苦しむ水木しげるの姿。太平洋戦争下の若者の苦悩と絶望、そして救いとは。

目次

第1章 水木しげる出征前手記
第2章 青春と戦争―水木しげる出征前手記の背景(違和感と同感のはざま
戦時下の読書について
戦争になる前、日本は出版の黄金時代だった
軍国主義のひろがり
戦時下の学校生活
青年たちの声と和して
戦争と読書
ゲーテという存在の発見
『三太郎の日記』の出現
日本人と日記の伝統
水木手記をどう読むか)
第3章 水木しげるの戦中書簡
第4章 年表 水木しげると社会情勢

おすすめコメント

水木しげるが徴兵される直前、人生の一大事に臨んで綴った「覚悟の表明」たる手記。そこから浮かびあがるのは、これまで見たことがない懊悩する水木しげるの姿。太平洋戦争下の若者の苦悩と絶望、そして救いとは。

著者紹介

水木 しげる (ミズキ シゲル)  
本名武良茂。漫画家。1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、激戦地ラバウルに送られ左腕を失うも、九死に一生を得る。戦後、紙芝居作家になり、貸本漫画家を経て、少年誌にデビュー。紫綬褒章、旭日小綬章を受章、文化功労者。2007年フランスで仏語版『のんのんばあとオレ』が日本人初の最優秀漫画賞を受賞
荒俣 宏 (アラマタ ヒロシ)  
1947年東京生まれ。作家、博物学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)