• 本

羊と鋼の森

出版社名 文藝春秋
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-16-390294-4
4-16-390294-5
税込価格 1,620円
頁数・縦 243P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • たくさんの、大切にしたい言葉と出会えました

    実家に置いたままにしてあるピアノに思いを馳せながら読みました。
    何年も弾かれていないピアノは、今、どんな音を鳴らすのか。もし、調律してもらったら、どんな音を鳴らすようになるのか。
    ピアノを弾かなくなって何年も経つと、思うように指が動きません。
    どんなことでも共通して言えるものですが、続けること、コツコツと積み重ねることは、とても難しいです。
    経験も技術もなく、自信もない。そんな時にできることは、ただ“やり続ける”だけなのかもしれません。
    出会えたことで世界が変わる。
    続けることで見つかる何かがある。
    限界を感じてあきらめる。
    あきらめることで新しい何かに出会える。
    自分がどれに当てはまるか分かりませんが、自信をなくしたとき、不安になったとき、迷ったときに、この本を読み返そうと思いました。

    (2016年5月18日)

  • 「王様のブランチ」で大絶賛され、あっという間に店頭から消えてしまった、
    宮下奈都さんの『羊と鋼の森』が、再入荷いたしました。

    「好きかどうかもわからない。生まれて初めて、今日、ピアノというものを意識したばかりだ」

    ピアノに触れたことも、弾いたこともなく、クラシック音楽もほとんど聴いたことがなかった高校2年の2学期。主人公・外村は、進む道を見つけた。
    彼が天職に出遭ったシーンがとても美しい。何もかもが初めてのようで、それでいて
    最初から全部決まっていたみたいに思えた。

    調律してもらった後のピアノは前とは明らかに音が違う。子供の頃、その事がとても不思議だった。
    調律という仕事は音を作り出す仕事なのだ。
    彼はひたむきな努力を重ねながら、まわりの先輩達やいろいろなお客様達と触れ合い、
    成長していく。

    書店員になってばかりの頃、何も分からず日々ただ目の前の仕事に一生懸命だった。
    昨日できなかったことが、今日はできるようになっている。やったことは無駄にならない。
    少しずつ前に進んでいける。そんなことがうれしくて、楽しかった。

    宮下奈都さんの新刊は、そん

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    (2015年12月11日)

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商品内容

文学賞情報

2016年 第13回 本屋大賞受賞

要旨

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

出版社
商品紹介

ピアノの調律に魅せられた1人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

おすすめコメント

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」 ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

著者紹介

宮下 奈都 (ミヤシタ ナツ)  
1967年福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。2004年、「静かな雨」が文學界新人賞佳作に入選、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)