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日本の夜の公共圏 スナック研究序説

出版社名 白水社
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-560-09547-8
4-560-09547-7
税込価格 2,052円
頁数・縦 216,4P 19cm

商品内容

要旨

スナックは、全国津々浦々どこにでもあるが、その起源・成り立ちから現状に至るまで、およそ「研究の対象」とされたことは、いまだかつて、ただの一度もない。社会的にはおよそ真面目な検討の対象とはされてこなかった、このスナックという「夜の公共圏」・「やわらかい公共圏」の存在に光を当てることで、日本社会の「郊外/共同体」と「社交」のあり方を逆照射する。新たな地方創生論。都築響一、苅部直、谷口功一各氏による座談会も収録。

目次

序章 スナック研究事始
第1章 スナックと「物のあはれを知る」説
第2章 行政から見たスナック―夜の社交を仕切る規制の多元性
第3章 夜遊びの「適正化」と平成二七年風営法改正
第4章 スナック・風適法・憲法
第5章 カフェーからスナックへ
第6章 “二次会の思想”を求めて―「会」の時代における社交の模索
第7章 スナックと「社交」の空間
第8章 スナックの立地と機能―「夜の公共圏」vs.「昼の公共圏」
補章 なぜスナックを語りたくなるか

おすすめコメント

二次会で失敗する前に確認すべき近代日本の「社交」のかたち サントリー文化財団が奇妙な団体に助成金を出したと話題になっている。その名も「スナック研究会」。研究題目は「日本の夜の公共圏――郊外化と人口縮減の中の社交のゆくえ」という。スナ研のHPによると、「日本に十万軒以上もあると言われる「スナック」について、学術的な研究がまったく存在しないことに憤り」を感じて決起したという。目指す到達点は以下になる。〈スナックは、全国津々浦々どこにでもあるが、その起源・成り立ちから現状に至るまで、およそ「研究の対象」とされたことは、いまだかつて、ただの一度もない。本研究では、社会的にはおよそ真面目な検討の対象とはされて来なかった、このスナックという「夜の公共圏」・「やわらかい公共圏」に光を当てることで、日本社会の「郊外/共同体」と「社交」のあり方を逆照射することを目指すものである。〉 調べた結果は仰天するものばかり。「夜明るい街でスナックが増えると投票率が上がる」「夜暗い街でスナックが多くなっても年金納付率は下がらない」。人工衛星による夜間平均光量データまで駆使して出てきた統計結果にメンバーも困惑するしかない……

著者紹介

谷口 功一 (タニグチ コウイチ)  
1973年、大分県別府市生まれ。東京大学法学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、首都大学東京・法学系教授、スナック研究会代表。専門は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)