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星降り山荘の殺人 新装版

講談社文庫 く43−4

出版社名 講談社
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-06-293701-6
4-06-293701-8
税込価格 972円
頁数・縦 541P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 《誰が読んでも愉しい》に限りなく近い稀有なミステリ

     中規模の広告代理店で働く杉下和夫は、後輩を庇って上司に手を出してしまったため、馘首(クビ)になることも覚悟して落ち込むが、上司の評判の悪さもあり馘首は免れる。しかしカルチャークリエイティブ部に部署が変わることになってしまう。いわゆる「芸能部」であるその部署で和夫は、《スターウォッチャー》という肩書きを持つ星園詩郎の付き人として働く事になる。和夫は、特異なキャラクターと際立った美貌で女性からの人気が高い星園とともに、仕事のために埼玉県渡河里岳にある山荘を訪れる。本書は閉ざされた雪の山荘で起こる殺人事件を描く、王道のような物語でありながら強い個性を併せ持つ、倉知淳の代表作の新装版になります。
     趣味嗜好なんて十人十色ですから、誰もが楽しめる小説なんていう紹介をすることはできないですが、怪しげでユニークな登場人物、伏線が物語の自然に溶け込む読み心地の良い文章、意外な真実……と、本書はこれからミステリを読みたいと思っている人、ミステリが好きな人の8〜9割が満足できる傑作だ、と思います。愛らしさ(あるいは憎らしさ、あるいはその両面)を持つユニークな登場人物たちのやり取りもユーモアとシリアスの

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    (2017年7月21日)

商品内容

要旨

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。交通が遮断され電気も電話も通じなくなった隔絶した世界で突如発生する連続密室殺人事件!華麗な推理が繰り出され解決かと思った矢先に大どんでん返しが!?見事に騙される快感に身悶えする名作ミステリー。

おすすめコメント

雪に閉ざされた山荘。そこは当然、交通が遮断され、電気も電話も通じていない世界。集まるのはUFO研究家など一癖も二癖もある人物達。突如、発生する殺人事件。そして、「スターウォッチャー」星園詩郎の華麗なる推理。あくまでもフェアに、真正面から「本格」に挑んだ本作、読者は犯人を指摘する事が出来るか。

著者紹介

倉知 淳 (クラチ ジュン)  
1962年静岡県生まれ。日本大学藝術学部演劇学科卒業。1994年、『日曜の夜は出たくない』で倉知淳として小説家デビュー。1997年、『星降り山荘の殺人』で第50回日本推理作家協会賞(長編部門)候補。2001年、『壺中の天国』で第1回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)