• 本

100億人のヨリコさん

出版社名 光文社
出版年月 2017年8月
ISBNコード 978-4-334-91181-2
4-334-91181-1
税込価格 1,620円
頁数・縦 272P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ユーモラスな学生寮物語の皮を被った……。

     二年間暮らした寮を引き払った貧乏学生の小磯は、大学のサイトにも載っておらず、その実在さえ疑われている富穰寮に引っ越すことになる。秘境のような場所に存在する月額千三百円という富穰寮に住み始めた小磯は、その寮の異常さに驚く。そして小磯を歓迎する宴会(この内容がとんでもない!)で寮生の先輩から依子さんについて聞かされる。小磯は、《見てしまった人間は二、三割の確率で死ぬか行方知れずになる》という依子さんに入寮一日目で遭遇してしまう……。
     奇人、変人(善良ではあるけれど……)に囲まれた比較的常識人の主人公の受難(?)を描いたギャグ小説だと思っていたら、まさかこんな話になるなんて……ということで本書は、ユーモラスな学生寮物語(これもとても面白いのですが)の皮を被った世界規模のパニック(そのパニックがどういうものなのかを明かすことはできないのですが……)に立ち向かう壮大な物語です。変だけど好感の持てる登場人物たちの必死な姿が、たまらなく愛おしい一冊です。遊び心に満ちた注釈もこの物語に合っていて、とても好きです。

    (2017年9月9日)

商品内容

要旨

極貧学生寮の寮生たちが世界破滅の危機に挑む!…嘘みたいですが、ホントにそういうお話です。某大学キャンパスの奥の奥、深く大きな池と農学部演習林に挟まれた未開のエリアにあると噂される「富穰寮」。個性的すぎる学生その他(?)が住むという。緑色のキノコや医療用のアルコールをはじめ、奇妙な食材を取りそろえ、夜な夜な宴会が開かれているという。血まみれの女性が天井や窓の外に出現するという。その女性の名は、ヨリコさんだという。…あくまで噂。しかして、その実態は!?エンタメ史上に残る凶悪ヒロイン、大量出現!?圧倒的な熱量で奇想が暴走する、傑作パニックサスペンス!

おすすめコメント

ボロボロの学生寮に何かが出る!? デビュー10周年のメモリアルイヤーに俊英が放つ、ノンストップエンタテインメント。

著者紹介

似鳥 鶏 (ニタドリ ケイ)  
1981年、千葉県生まれ。2006年、『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)