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リーマン、教祖に挑む

双葉文庫 あ−51−02

出版社名 双葉社
出版年月 2017年9月
ISBNコード 978-4-575-52031-6
4-575-52031-4
税込価格 740円
頁数・縦 386P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 今、読むべき社会派&本格ミステリの傑作!

    《「ルールを厳守するべきか、多少の違反は認めるべきか。ここで話して結論が出ることではないわ。ただ、あなたと藤原禅祐の間には、埋められない溝があるようね。これは現状を肯定する勝ち組と、ひっくり返そうとする負け組、両極にある価値観の戦いなのかもしれない」》
     大企業スザクのセレモニー事業部で働く早乙女六三志は転勤早々に上司から、新宗教団体《ゆかり》の存在によって、プレニード(生前契約葬儀)の解約の可能性が出てきたことを知らされる。上司のように新宗教に偏見を持ってはいなかったものの、上司に《ゆかり》を潰すことを命じられた六三志は、《ゆかり》の実態がどうであれ実際に教祖と会う必要があると考える。《ゆかり》の教祖、藤原禅祐と会ったことにより、六三志は彼の企みを知ることになる。そして禅祐との話し合いの末、二人はある賭けをすることになる。宗教法人化か解散か、を賭けた二人の対決が始まる……。
     決して新宗教(宗教学の分野では新興宗教ではなく、新宗教と言うらしい)を悪、新宗教と敵対する側を善という安易な勧善懲悪の構図は取らず、両方の立場を丁寧に描きながら、絶妙なバランスで物語は進んでいきます。そして

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    (2017年10月5日)

商品内容

要旨

寂れた団地で人々の心の隙間を埋めるように広がる新宗教“ゆかり”。大企業スザクに勤める六三志は、自社の顧客を守るため、教団潰しを命じられた。ところが若き教祖・禅祐は、宗教を用いて金儲けをたくらむ頭脳派。信者の前で正体を暴こうとする六三志の告発をかわしてしまう。教団の存亡を賭け、どちらが住民の支持を得られるのか、激しい心理戦が始まった!気鋭の放つ傑作長編ミステリー。

おすすめコメント

寂れた団地で急速に広がる新宗教〈ゆかり〉。大企業スザクのエリートである六三志は、自社の顧客を守るため、教団潰しを命じられた。ところが若き教祖・禅祐は、宗教を使って金儲けをたくらむ頭脳派で、六三志の告発をかわす。教団の発展か滅亡か――住民の支持を得るのはどちらか、激しい心理戦が始まった!(『もう教祖しかない!』改題)

著者紹介

天祢 涼 (アマネ リョウ)  
1978年生まれ。『キョウカンカク』(文庫化にあたり改題『キョウカンカク 美しき夜に』)で第43回メフィスト賞を受賞し、2010年にデビュー。同作は2011年版「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)