• 本

たゆたえども沈まず

出版社名 幻冬舎
出版年月 2017年10月
ISBNコード 978-4-344-03194-4
4-344-03194-6
税込価格 1,728円
頁数・縦 408P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 美術、家族、友情……心に残る歴史エンターテイメント!

    《どんなときであれ、何度でも。流れに逆らわず、激流に身を委ね、決して沈まず、やがて立ち上がる。//そんな街。//それこそが、パリなのだ。》
     ゴッホ、ピカソ、フェルメール、ムンク……知識として画家の名前は知っていても、美術の世界に疎い(興味はありますが……)私にとって、彼らは遠い存在である。本書によって、そんな遠い存在の一人であるフィンセント・ファン・ゴッホと私との距離が縮まったような気がします。
     本書は19世紀後半のパリを舞台に、かの有名な画家フィンセント・ファン・ゴッホとその弟であり、兄を時には憎しみを抱きながらも献身的に支えるテオドルス。そして商才を発揮してパリで活躍する日本人画商、林忠正とその彼の下で働く誠実で勤勉な加納重吉。この四人を中心にして物語は進んでいきます。テオドルスと重吉の視点で描かれるゴッホと林忠正の姿は決して親しみやすいキャラクターとは言えない(魅力的ではありますが)かもしれませんが、物語の中心にいない時も存在感を放ち続けています。テオドルスと重吉が馴染みやすい雰囲気を持っているからこそ余計に、一筋縄ではいかない二人が強く印象に残るのかもしれません。冒頭の

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    (2017年11月6日)

商品内容

要旨

19世紀末、パリ。浮世絵を引っさげて世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉。日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、孤高の画家たる兄を支えたテオ。四人の魂が共鳴したとき、あの傑作が生まれ落ちた―。原田マハが、ゴッホとともに闘い抜いた新境地、アート小説の最高峰。ここに誕生!

おすすめコメント

誰も知らない、ゴッホの真実。   天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。 二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。   1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の著者による アート小説の最高傑作、誕生!

著者紹介

原田 マハ (ハラダ マハ)  
1962年東京生まれ。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後2005年「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、作家デビュー。12年に発表したアートミステリ『楽園のカンヴァス』は第25回山本周五郎賞、第5回R・40本屋さん大賞、TBS系「王様のブランチ」BOOKアワードなどを受賞、ベストセラーに。16年『暗幕のゲルニカ』が第9回R・40本屋さん大賞、17年『リーチ先生』が第36回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)