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拡張するイメージ 人類学とアートの境界なき探究

出版社名 亜紀書房
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-7505-1785-8
4-7505-1785-2
税込価格 2,970円
頁数・縦 401P 19cm

商品内容

要旨

「イメージ」に何ができるのか?ケニアと日本をつなぐ洗濯物、風を可聴化するハープ、コロナ禍を経た展示―アートと人類学が切り結ぶ場所で、まだ見ぬイメージの可能性を考える11人の、研究、制作、展示をめぐる実践と思考。

目次

第1部 拡張するフィールド(妖術と人類学の喚起、その拡張
具象のポリフォニー―音‐イメージ知性の特徴とダイアローグ)
第2部 隔たりなき表現活動―制作と研究(生を変容させるアートプロジェクト―“感覚の洗濯”の着想から記録方法まで
エオリアン・ハープの実践を通して再構築される身体と環境の関係性 ほか)
第3部 表現と社会―不可能を超えるイメージ(私は鹿で太陽で、そして私たち―近年の志賀理江子による協働を介したイメージ実践の可能性
社会性の芸術―映像が媒介する接触と波動について)
第4部 映画におけるイメージとその拡張(ゾミアの遊動民―映画『森のムラブリ』をめぐる旅
証言者の沈黙をめぐる映像作家の表現(コトバ)―映像/イメージ)
第5部 イメージの脈動(パンデミック後のイメージの行方―「静のアーカイブ」から「動的イメージ」へ
イメージの吟遊詩人)

出版社・メーカーコメント

《「イメージ」に何ができるのか? 》ケニアと日本をつなぐ洗濯物、風を可聴化するハープ、コロナ禍を経た展示──。アートと人類学が切り結ぶ場所で、まだ見ぬイメージの可能性を考える11人の、研究、制作、展示をめぐる実践と思考。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−人間が抱くイメージをさまざまに表現してきたアート。文化や技術、宗教とそれらに結びついたイメージの多様性を探究してきた人類学。ふたつの交わるところで研究、制作、展示を行う11人の実践から、「イメージ」という言葉が持つ豊かな広がりが見えてくる。

著者紹介

藤田 瑞穂 (フジタ ミズホ)  
京都市立芸術大学。1978年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター/プログラムディレクター。専門は現代美術、表象文化論。同時代を生きるアーティストやさまざまな分野の専門家と協働し、領域横断的な展覧会やアートプロジェクトの企画を手がける
川瀬 慈 (カワセ イツシ)  
国立民族学博物館。1977年岐阜県生まれ。エチオピアの吟遊詩人の人類学研究、民族誌映画制作に取り組む。人類学、シネマ、アート、文学の交差点から人文学における創造的な叙述と語りを探求する
村津 蘭 (ムラツ ラン)  
東京外国語大学。1983年大阪府生まれ。専門は映像人類学、宗教人類学、アフリカ地域研究。これまでの研究テーマとして、ベナンにおけるキリスト教系新宗教、妖術師、悪魔祓いなどがある。映像、フィクション、インスタレーションなど様々な方法による人類学を試行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)