
中国の社会病理
出版社名 | 亜紀書房 |
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出版年月 | 1997年6月 |
ISBNコード |
978-4-7505-9712-6
(4-7505-9712-0) |
税込価格 | 3,080円 |
頁数・縦 | 276P 21cm |
商品内容
要旨 |
どの国にも、どんな社会にも、さまざまな時代・条件のもとで、それぞれの社会問題がある。それぞれの時代、それぞれの国で起きるさまざまな社会問題は、複雑に錯綜する各々の特徴を呈し、また発生・発展に共通した法則を示している。こうした特徴と法則は比較によって認識するしかない。本書は社会的価値の判断という問題について抽象的・形而上学的な検討をしようとするものではなく、現今の中国に現れた社会病理を実証的に研究したものである。ここで用いている社会病理診断のものさしもやはり、中国と人類の既往の歴史において積み重ねられてきた文明進化の尺度である。具体的にいえば、すなわち中国大陸における現行の法律と大衆の間で主流となっている社会的価値基準である。有効な社会的規制を行い、経済と社会の良性な運行を確保するには、社会変遷、社会転換の法則およびさまざまな社会病理発生のメカニズムについて詳細な調査を行ってよくこれを理解し、科学的な分析を行う必要がある。一九九三年一一月、北京燕山出版社から出版された『現代中国の社会病理』(原題『当今中国社会病』)は、一九七九年に中国の社会学研究が復活して以来初めて、現代中国における社会病理を系統的に分析した著作であり、社会学の専門研究者およびこの分野に関連する実務部門の専門家が、できうる限り各関連分野の実情ならびに統計データに基礎を置きつつ、部門別に専門的検討を行ったものを編集したものである。本書は同書をベースに、社会発展の新たな情況、資料および学界における研究の進展に歩調を合わせ、さらに内容の充実と向上を図ったものである。 |
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目次 |
第1章 公職者の腐敗・汚職 |