アヒルと犬とそらいろ食堂 季節めぐる、忘れじの記憶
ことのは文庫
| 出版社名 | マイクロマガジン社 |
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| 出版年月 | 2025年8月 |
| ISBNコード |
978-4-86716-814-1
(4-86716-814-9) |
| 税込価格 | 792円 |
| 頁数・縦 | 287P 15cm |
NetGalley 会員レビュー
おすすめ度 見ていて安らぐような、空色を映した食堂の壁が目に浮かぶような物語でした。主人公の葵ちゃんをはじめ、登場人物たちは重たい荷物めいたものを抱えた人ばかり。辛い記憶、すれ違う心、他者に分かってもらえない苦しさ、もどかしい怒り、出会い、何気ない食事の時間と会話、別れで繋がる心……そういった感情のゆらぎが丁寧に伝わってきました。
おすすめ度 アヒルのピー君、犬のハチ、あやかしのミズハもユキちゃんも一緒にいるのがあまりにも自然で、見えてないだけでそういう存在は案外身近にいるのかもしれないな、と思ってしまいました。葵ちゃんが真心こめて作ったそらいろ定食は温かくて美味しいんだろうな。おじいちゃんおばあちゃんの憩いの場になるのがよくわかります。人の生きる時間は限られているから、少し先の未来の明日のために毎日を丁寧に生活して、心残りをなるべく作らないようにする大切さを実感しました。
おすすめ度 物語の中を流れるゆったりとした時間に、心が癒される。そして気が付く。そうか、そんなに先を急いでページをめくらなくてもいいのだと。田舎の風景、アヒルや犬、妖怪、村の人々の姿が鮮やかに目に浮かぶ。もちろん素朴でおいしそうな料理の数々も。久しぶりにゆっくりと本を味わい、穏やかな気持ちになれました。あたたかな気持ちになれる一冊。 上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ) NetGalleyとは、本を応援するWEBサイトです。 |
商品内容
| 要旨 |
5年付き合った彼氏と婚約破棄をした観月葵は、都会から祖母が暮らす神白村に引っ越し、「そらいろ食堂」を開く。人との関わりが苦手ながらも、いつか自分の食堂を持つのが葵のひそかな夢だった。食堂の看板鳥・看板犬は、食いしん坊なアヒルのピー君と、おっとりマイペースな雑種犬のハチ。ピー君とハチをきっかけに訪れるのは、家族関係に悩む大学生、村でちょっぴり有名な変わり者、はたまた妖怪の姿もあって―。自然とみんなが集まる「そらいろ食堂」で、葵もまた、亡き母の過去と想いに向き合っていく。のんびりと流れる村の住人との特別な時間を、できたてごはんとともに召し上がれ。 |
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出版社・メーカーコメント
アヒルのピー君と、雑種犬のハチと共に営むそらいろ食堂では少し変わった日常が。2025年デビュー作家の心満たされるグルメ小説。