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明文堂書店のレビュー
 
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掲載レビュー全684件
 
デビル・イン・ヘブン
祥伝社文庫 か31−1
河合莞爾/著
祥伝社
税込価格  918円
 
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有り得るかもしれない近未来の深い闇
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 二〇二三年、近未来の日本で老人の転落死体が発見される。老人は、カジノ《イーストヘブン》に入り浸り借金を抱えていた。刑事の諏訪は、その老人の死に不審を感じていたが、聖洲署に異動になってしまう。東京オリンピック開催に合わせて二〇二〇年に誕生した日本初のカジノ《イーストヘブン》がある場所こそが、東京湾の埋立地である聖洲だった。架空の巨大な歓楽街を舞台に、有り得るかもしれない近未来の深い闇を描いた一冊で …続きを見る (2017年06月20日)
 
冤罪者
文春文庫
折原一/著
文藝春秋
税込価格  885円
 
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最後まで予断を許さない、騙される快感に満ちた一冊
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 ノンフィクション作家である五十嵐友也のもとに拘置所にいる河原輝男からの手紙が届く。彼は今から十二年前、一九八三年に起こった《中央線沿線連続女性暴行殺人事件》の犯人とされ、冤罪を訴える男だった。五十嵐にはこの事件に関わり、婚約者の水沢舞が事件の被害者になった、という過去があった。最初は不快感を覚えていた五十嵐だったが、徐々に冤罪の可能性に気持ちが傾いていく。
 迷子になってしまい、目的地が分から …続きを見る (2017年06月16日)
 
球道恋々
木内昇/著
新潮社
税込価格  2,268円
 
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野球に情熱を注いだ明治の漢たちの物語
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 業界紙「全日本文具新聞」で編輯長をしている宮本銀平に一高野球部のコーチの話が舞い込む。かつて黄金時代の一高の補欠であり、現在は野球から遠ざかっていた銀平は、以前は歯牙にもかけなかった三高相手に苦しむ野球部のコーチとしてふたたび野球の世界に足を踏み入れる。本書は野球に情熱を注いだ明治の漢たちの物語です。
 大人になって過去を振り返り、当時理想としていた人物像を思い浮かべ、現在の自分を鑑みる。現在 …続きを見る (2017年06月15日)
 
○○○○○○○○殺人事件
講談社文庫 は110−1
早坂吝/〔著〕
講談社
税込価格  713円
 
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異色の皮を被った正統
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
《犯人もトリックも当てられなかったけどタイトルだけは当てられた――そんな、ささやかな成功体験をしてほしい。そういう思いが本書には込められている。》
 まず読者に先入観与えまくりの「読者への挑戦状」から始まります。本来ミステリに大敵である先入観をこんなにも読者に持たせて大丈夫なのかな、と不安な気持ちになるかもしれませんが、安心してください。物語を読み終えると、これが秀逸な挑戦状であったことに気付く …続きを見る (2017年06月15日)
 
毒殺者
文春文庫 お26−15
折原一/著
文藝春秋
税込価格  756円
 
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事実をモチーフにした、事実より奇な小説
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 保険金のために愛人の高野由紀を利用して妻の美登里をトリカブトの毒によって殺害した上に、愛人の由紀も手に掛けた《M》。本書は、そんな《M》が引き起こした保険金殺人をめぐる違和感に満ちたミステリです。本来、違和感なんて無いほうが良いものですが、本書ではこの違和感を逆手に取った展開が強い魅力を生み出しています。
 あとがきに詳しいのですが、本書は実在の事件をモチーフにしています。しかし現実の事件に材 …続きを見る (2017年06月09日)
 
鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様
集英社文庫 し50−2
朱川湊人/著
集英社
税込価格  626円
 
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未練を残してこの世に留まり続ける死者の想いを辿る物語
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
《「本当に面倒で厄介なものですね、夢だの志だのというものは……いっそない方が、清々しいってもんです」》。
 大正三年の二月初め、画家志望の《私》こと槇島功次郎は、雪に覆われた無縁坂で奇妙な足跡に遭遇する。その足跡を追った先で、《私》は普通の人間とは思えないような人間と出会う。それが穂村江雪華との初めての出会いだった。そして画家志望の青年は、不思議な青年と共に、死者をめぐる事件に足を踏み入れていく …続きを見る (2017年06月09日)
 
僕が殺した人と僕を殺した人
東山彰良/著
文藝春秋
税込価格  1,728円
 
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唯一無二の《友情》を描く、青春ミステリの傑作
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 連続殺人鬼の逮捕から物語は始まる。デトロイト、インディアナポリス、アーカンソー州リトルロック……アメリカの至るところで少年を殺し、殺害後に粗布の袋に入れていたことから袋男(サックマン)と呼ばれていた連続殺人鬼が逮捕される。取り調べで嬉々として七人の少年を殺した顛末を語ったサックマンを、いまから三十年前、《わたし》は知っていた。そして場面は一九八四年の台湾に移り変わる。兄を殺害され、両親と離れ離れ …続きを見る (2017年05月28日)
 
失われた少女
角川ホラー文庫
赤川次郎/〔著〕
角川書店
税込価格  648円
 
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雪に覆われた別荘、記憶喪失の少女、謎の殺戮者……。
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 自身の妻を殺した犯人だと疑われた過去を持つ小説家の伊波伸二は、今は別荘に移り住み、ひとりで暮らしていた。そんな彼のもとに突然、美しい少女が現れる。自分の名前さえも分からないという少女との出会いが物語の発端になっています。暗い過去を持つ主人公、雪に覆われた別荘、記憶喪失の少女、謎の殺戮者……本書はホラーやサスペンスが好きな人にとってはわくわくするような道具立てで綴られる、疾走感のあるホラーサスペン …続きを見る (2017年05月23日)
 
授賞式に間に合えば 長編ユーモア・サスペンス 新装版
光文社文庫 あ1−154
赤川次郎/著
光文社
税込価格  583円
 
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一世一代の日に、災難に巻き込まれてしまった……。
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 作家生活三十五年、五十八歳の竜ケ崎肇にとって《日本文豪大賞》の授賞式は特別なものだった。それは賞に無縁だった彼の初めての文学賞授賞であった。物語は授賞式当日の彼の夢から始まる。授賞は嘘だった、という《悪夢》としかいえないような夢を授賞式直前に見てしまう竜ヶ崎だったが、現実の彼に待ち受けていたのは夢のほうがずっと良かったと思えるような災難だった。
 一世一代の日に災難に巻き込まれる作家を軸に錯綜 …続きを見る (2017年05月19日)
 
暗手
馳星周/著
KADOKAWA
税込価格  1,728円
 
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血と犯罪に彩られた世界で、壮絶で純粋な《想い》が暴走する
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
《死ねばいいじゃないか――時々、そう思う。おれには夢もない。希望もない。生きる意味も失った。//それなのになぜ生きているのか。他人の血を啜りながら生き長らえているのはなぜか。//いつも答えを探している。//おまえがおまえだからだ――いつも頭に浮かぶのはそんな答えだった。》
 性格的にシリーズ作品や前作がある作品は順番に辿っていきたい人間なのですが、実は『夜光虫』の続編ということを知らずに読み始め …続きを見る (2017年05月16日)
 
緋い猫
祥伝社文庫 う7−1
浦賀和宏/著
祥伝社
税込価格  583円
 
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閉鎖的な村社会を舞台に、強烈な読後感を残す戦慄の一冊
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 昭和二十四年、建築会社の社長の娘である高校生の浜野洋子は、現在は堅気ではあるがヤクザ者の粗暴な空気を振りまく父親への反発から小林多喜二『蟹工船』や葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』といったプロレタリア文学へ傾倒していくようになる。プロレタリア文学を好む、共産主義の大学生や労働者が出入りする喫茶店に通うようになった洋子は、仲間内の中でリーダー的な存在である佐久間という工員に惹かれ、やがて恋人関係とな …続きを見る (2017年05月14日)
 
放課後はミステリーとともに
実業之日本社文庫 ひ4−1
東川篤哉/著
実業之日本社
税込価格  669円
 
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ミステリとギャグと野球への愛が溢れ出る一冊
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 私立鯉ケ窪学園高等部に通う《僕》こと霧ケ峰涼は、その名前から小学校時代のあだ名がエアコンだった。そんな《僕》は中学の頃、ある先輩から福音を与えられる。《「広島カープのエースと名探偵の名前は漢字三文字がよろしい」》と。それ以来、カープファンのミステリマニアとなった《僕》は、探偵活動を行うことを趣旨とする鯉ケ窪学園の非公認サークル「探偵部」(決して「探偵小説研究会」ではない)で副部長をしている。本書 …続きを見る (2017年05月11日)
 
幻視時代
中公文庫 に18−6
西澤保彦/著
中央公論新社
税込価格  756円
 
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過去の後悔をめぐる青春本格ミステリ
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
『水の上を歩く』で文芸誌の小説新人賞を史上最年少で受賞した女子高生作家、風祭飛鳥。一九八八年、一躍時の人となった女子高生が遺体で発見される。その不審な死の謎は二〇一〇年になっても解明されていない。そんな彼女の死後に撮られた一枚の写真に、彼女の姿が写っていた。まるで心霊写真のように……。
 あの時、こうしていれば……。本書はそんな過去の後悔をめぐるミステリである。決して記憶を美化しない物語は、やが …続きを見る (2017年05月07日)
 
ある日、爆弾がおちてきて
メディアワークス文庫 ふ1−2
古橋秀之/〔著〕
KADOKAWA
税込価格  680円
 
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ありふれていない世界を生きる少年少女たちのありふれた想い
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 空から落ちてきた自分の存在を《爆弾》だと語るセーラー服の少女は、《僕》が高校時代に気になっていたクラスメートの広崎ひかりに似ていた。彼女の胸には時計のようなものが埋め込まれてあり、それを彼女は自身の起爆装置だと語る。ドキドキ感が高まると時間が進み、十二時を指すと爆発するらしいのだが……「ある日、爆弾がおちてきて」
 風邪で学校を休んだことをきっかけに図書委員にされてしまった《僕》は、明治時代に …続きを見る (2017年05月02日)
 
追憶のかけら
文春文庫 ぬ1−2
貫井徳郎/著
文藝春秋
税込価格  886円
 
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悪意の手記をめぐる傑作ミステリ
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 大学講師の松嶋は、夫婦喧嘩がきっかけで実家に帰っていた妻を事故によって喪ってしまう。妻の父親である麻生教授は、松嶋が教鞭を振るっている明城学園大学の有力者である。そんな義父の家(妻の実家)に預けている娘の里菜の引き取り先を巡って関係が悪化している松嶋は、娘か職か、を選ばなければならない状態になりつつあった。状況的にも国文学者としての業績を必要としていた松嶋は奇妙な縁から、昭和二十年代に活動してい …続きを見る (2017年05月02日)
 
蠅の王 新訳版
ハヤカワepi文庫 90
ウィリアム・ゴールディング/著 黒原敏行/訳
早川書房
税込価格  1,080円
 
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私に誇れるものがあるとしたら……。
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 飛行機の不時着により、孤島で自分たちだけの生活を始めることになった少年たち。救援を待つ間、物語の世界のような状況を愉しむ少年たちだったが、不安やトラブルから徐々に彼らは対立していく。ラルフ、ジャック、ピギー、サイモン……似通ったところのない登場人物たちの心理や人間関係の変化が読者の心を鋭く抉る一冊です。
 ノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが、1954年に発表した長編『蠅の王』は名作の …続きを見る (2017年04月25日)
 
純喫茶「一服堂」の四季
講談社文庫 ひ58−1
東川篤哉/〔著〕
講談社
税込価格  713円
 
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笑撃にして衝撃のミステリ
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 古都鎌倉にひっそりと佇む一軒の純喫茶がある。その古民家にしか見えない純喫茶には、まるで表札のような小さな看板が掲げられており、そこには「一服堂」と書かれている。その店を切り盛りするエプロン姿の女性は人見知りでアガリ性で接客が苦手。接客には不向きな性格の彼女だが、ひとつ変わった特徴がある。それは殺人事件の推理のこととなると性格が豹変することだ。自虐的な罵倒を決め台詞に謎を解き明かす彼女の名前は、ヨ …続きを見る (2017年04月23日)
 
探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて
幻冬舎文庫 ひ−21−1
東川篤哉/〔著〕
幻冬舎
税込価格  648円
 
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生意気だけど憎めない少女と頼りなさが漂う青年の事件簿
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 昨年まで都心のスーパーに勤めていた橘良太は、缶詰2千個の誤発注が原因で店をクビになってしまう。地元に戻って『なんでも屋』を始めた彼は、全国的に有名な探偵である綾羅木孝三郎から娘のお守りを依頼される。それがロリータ・ファッションを身に纏う小学四年生、綾羅木有紗との出会いだった。本書は、全国的に有名な探偵を父に、世界的に有名な探偵を母に持つ探偵界のサラブレッドの少女探偵と何でも屋を営む31歳の独身男 …続きを見る (2017年04月18日)
 
月の満ち欠け
佐藤正午/著
岩波書店
税込価格  1,728円
 
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瑠璃も玻璃も照らせば光る
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
《瑠璃も玻璃も照らせば光る。//ことわざの意味――つまらぬものの中に混じっていても、すぐれたものは光を当てれば輝いてすぐにわかる。》本書はいくつもの人生の中に現れる、瑠璃、という美しい女性とそれに関わる人々の物語である。
 物語はホテルのカフェから始まる。小山内の対面の席には一組の母娘が座っている。るり、という名前の娘は七歳の小学生には思えない大人の女のような姿勢で、生意気な口をきく。会話のやり …続きを見る (2017年04月16日)
 
もう誘拐なんてしない
文春文庫 ひ23−1
東川篤哉/著
文藝春秋
税込価格  637円
 
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組長の娘と狂言誘拐を仕組んだ青年の奮闘記
明文堂書店石川松任店   (石川県白山市)   おすすめ度:
 大学生の翔太郎はたこ焼き屋(軽トラックの屋台)のアルバイト中、花園組のヤクザに追われるセーラー服の美少女を見掛ける。彼女を追っ手から救い出した翔太郎だったが、なんと彼女は花園組の組長の娘だった。勘違いから助けた花園絵里香と一緒に行動することになった翔太郎は、彼女から《下関北中央病院》に連れて行って欲しいと告げられる。そこには腎臓の病気を抱える妹が入院していた。父親と妹の複雑な関係から、父親に手術 …続きを見る (2017年04月11日)
 

明文堂書店黒部店   (富山県黒部市)   おすすめ度:
読みやすい。テンポよく話が進みすぎて逆にあっさりした印象を受けるが本格としてもユーモアミステリとしても楽しめる。もっとキャラクターを掘り下げて読み応え、読み所を作ってもよかったかなぁと感じたがメディア化するには丁度いいくらい。大野君のイメージで違和感なく読み直せました。 (2012年01月14日)
 
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