誰かがこの町で
| 出版社名 | 講談社 |
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| 出版年月 | 2022年1月 |
| ISBNコード |
978-4-06-526029-6
(4-06-526029-9) |
| 税込価格 | 1,925円 |
| 頁数・縦 | 355P 19cm |
商品内容
| 要旨 |
郊外の瀟洒な住宅街で、19年前に起きた一家失踪。謎の解明の前に立ちはだかったのは…忖度、同調圧力、自己保身、理由のわからない排除。そして時を隔てて、事件は連鎖していく。一人一人に問いを突きつけるサスペンス!江戸川乱歩賞受賞第一作。 |
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出版社・メーカーコメント
空気を読まない人間は、いつの間にか消えていく。この町は本当に平和なのか。ーー高橋ユキ(『つけびの村』著者)人もうらやむ瀟洒な住宅街。その裏側は、忖度と同調圧力が渦巻いていた。やがて誰も理由を知らない村八分が行われ、誰も指示していない犯罪が起きる。外界から隔絶された町で、19年前に何が起きたのか。いま日本中のあらゆる町で起きているかもしれない惨劇の根源を追うサスペンス!江戸川乱歩賞受賞第一作。変だと思っている者はあまりいないかもしれない。「この町ではそういうものなのだから、従うのが当たり前だ」と、周囲から言われ、そのうちになにも違和感を感じなくなる。わたしにしても、特に生活に支障がないかぎり、なんとなくそうなっているのを認めているといってもよかった。良子さんのようにあらためて口にすると角が立つからだ。(本文より)