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神楽 神々をもてなす伎芸

角川選書 683

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年11月
ISBNコード 978-4-04-703726-7
4-04-703726-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 282P 19cm

商品内容

要旨

全国各地で今なお神事として息づく神楽。なかでも土地の豊穣と人々の安穏息災を祈って古来舞われる「里神楽」に焦点を当て、その祖型から土地土地における多様性まで紐解く。巫女神楽から覡系神楽への移行における歴史的経緯をふまえ、地方ごとの特色を豊富な図版で紹介。国の重要無形民俗文化財指定神楽の一覧も付した決定版。民俗学者であり、現役の神主として神楽を執り行う著者が、綿密な調査と実体験に基づいて描き出す。

目次

序章 「里神楽」の形態はさまざま
第一章 巫女系と覡系の神楽(希少の巫女神楽
備後地方での弓神楽
備中地方での座神楽
神職だけで舞う壱岐神楽)
第二章 巫女系神楽と覡系神楽の混淆(保呂羽山の霜月神楽
隠岐の島前神楽
鷲宮神社の催馬楽神楽)
第三章 修験系神楽の伝承(早池峰神楽
花祭
遠山の霜月祭)
第四章 太夫系神楽の多様な展開(佐陀神能
比婆荒神神楽
備中神楽
土佐の神楽
日向の銀鏡神楽
伊勢大神楽)
資料

出版社・メーカーコメント

神楽は、日本の伝統文化のひとつである。伝統文化ではあるが、時々の変化を重ねながらも連綿と伝わってきた。もちろん、それは、その土地の人たちの思いがあってのこと。伝承のかたちは違うが、神楽好きの人たちの思いは全国に共通する。私たち日本人は、神楽好きの民族、といってもよいだろう。そうでなくては、数百以上もの神楽が存続するはずがないではないか。世界に類なき密度の「日本の神楽」。各地の神楽を取り上げ、写真とともに解説する。

著者紹介

神崎 宣武 (カンザキ ノリタケ)  
1944年生まれ。民俗学者。岡山県宇佐八幡神社宮司(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)