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仮面と神話

ちくま学芸文庫 オ28−2

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年11月
ISBNコード 978-4-480-51333-5
4-480-51333-7
税込価格 1,540円
頁数・縦 346P 15cm

商品内容

要旨

全世界の人類文化において、宇宙観は「三つの大きな段階」を経てきたと著者は説く。それはどのようなものなのか。本書では、言葉で伝えられる〈口承文芸〉の起源と未来、世界の神話にみられる太陽と月の重要性、地域による天父・地母型/天母・地父型の違いに、順を追って迫る。ついで、太平洋における若者組や、東アジアの成年式、日本の稲作文化と正月行事へと、徐々に焦点が絞られていく。多数の図版や具体例、地理的分布図とともに、平明に語られる、壮大な大林神話学への道案内というべき書。

目次

第一章 口承文芸の起源と発達
第二章 動物から宇宙まで―世界観の諸段階
第三章 太陽の神話、月の神話
第四章 天父・地母の神話
第五章 戦神の系譜
第六章 人と仮面―仮面の儀礼的使用
第七章 太平洋の若者組と若者宿
第八章 東アジアの成年式
第九章 東アジア稲作文化と正月儀礼

出版社・メーカーコメント

人類は文明のどの段階から仮面を使うようになるのか。多数の図版と分布地図を用い、世界的視野で民族学の重要な諸論点を平明に語る。解説 松村一男

著者紹介

大林 太良 (オオバヤシ タリョウ)  
1929‐2001年。東京生まれ。1952年東京大学経済学部卒業。1955‐59年フランクフルト大学、ウィーン大学、ハーヴァード大学にて民族学を学ぶ。ウィーン大学にてDr.phil.を取得。東京大学教授、東京女子大学教授、日本民族学会会長、北海道立北方民族博物館館長等を歴任。毎日出版文化賞、朝日賞、福岡アジア文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)