自滅帳
| 出版社名 | 晶文社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2025年9月 |
| ISBNコード |
978-4-7949-8015-1
(4-7949-8015-9) |
| 税込価格 | 2,090円 |
| 頁数・縦 | 370P 19cm |
商品内容
| 要旨 |
本書は「自滅」をみつめる精神科医・春日武彦氏による不穏な論考である。自殺と違い、必ずしも死という到達点をもたない因業な術、そこに人はなぜ引きずり込まれ沈みゆくのか―。滅びのその姿には、絶望、悲しみ、陶然とした安らぎすら存在し、私たちの心の奥底にある「死の欲動」をざわつかせる。古今東西の自滅の物語群の前後に自身の記憶の断片や妄想の切れ端を配した断章の「距離感」から、自滅の存在する意味がぞろり浮かび上がる。詩情をたたえた不気味な営み、それが目の前に放り出されていることに私たちはいまさら気づかされる。またしても不届な十二の終末譚と付録ひとつ、その名は「自滅帳」。 |
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| 目次 |
01 淫景 松本清張『断崖』 |


