書店レビュー
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- 伊吉書院類家店 （青森県八戸市）
ＢＬ系出身で女性コミック誌、青年コミック誌へと活動の場を広げている作家さんが増えてきていますが、中村明日美子さんもその一人。今回の作品は『エロティクス・エフ』で連載されているサスペンスです。相変わらず、この人にしか引けないと思わされるような滑らかで美しい線で描かれた絵に惚れ惚れ。繊細な絵柄がミステリアスなストーリーをさらに引き立てます。
中村明日美子さんのコミックはその時々で読者を選んでしまう癖の強さもあるのですが、この作品には今のところそれほど極端な表現は出てこないので、ここから明日美子さんワールドに入門してみるのもアリだと思います。（2010年6月23日）
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出版社・メーカーコメント
中村明日美子初のサイコ・サスペンス、戦慄の第１巻！謎の死を遂げた美少女「藤乃朱」。入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る少女「桜」が、作家・溝呂木の前に現れるも、彼女の正体は一切不明。二人の点をつなぐ作家・溝呂木は、盗作に手を染め深い闇に追い詰められていく。そして事件の謎を追う編集者と刑事たち。彼らの間を蠢く謎は深まるばかり――。顔のない死体とひとつの小説をめぐる、謎の物語。★描きおろしイラストストーリー収録