• 本

秋の牢獄

角川ホラー文庫 Hつ1−3

出版社名 角川書店
出版年月 2010年9月
ISBNコード 978-4-04-389203-7
4-04-389203-9
税込価格 638円
頁数・縦 217P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 繰り返す日々の先にあるものは

    朝、目覚めると昨日と同じ日。同じ事しか話さない友人に、食べても食べても朝になると戻っている冷蔵庫の中身。どんなことをしても、お金をいくら使っても、翌朝にはリセットされる不思議な現象に、初めのうちは夢のようだと感じた。しかし、もし本当にそんな世界に迷い込んでしまったら・・・先に進めない恐怖はいつか来るであろう明日にどんな希望を持たせてくれるのか?(hori)

    (2011年2月5日)

商品内容

要旨

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。悪夢のような日々の中、藍は自分と同じ「リプレイヤー」の隆一に出会うが…。世界は確実に変質した。この繰り返しに終わりは来るのか。表題作他二編を収録。名作『夜市』の著者が新たに紡ぐ、圧倒的に美しく切なく恐ろしい物語。

著者紹介

恒川 光太郎 (ツネカワ コウタロウ)  
1973年東京生まれ。大学卒業後、様々な職業を経て、沖縄県在住。2005年、「夜市」で第12回日本ホラー小説大賞を受賞。初の作品集『夜市』は、デビュー作にして第134回直木賞の候補作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)