• 本

明治を作った密航者たち

祥伝社新書 455

出版社名 祥伝社
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-396-11455-8
4-396-11455-9
税込価格 902円
頁数・縦 275P 18cm

商品内容

要旨

幕末、厳しい監視の目をかいくぐり、他国へ密航を図る者たちが少なからず存在した。発覚すれば死罪とされる中、外国の進んだ知識や技術に直接触れるには、危険な渡海しか途はなかったのだ。本書では、伊藤博文、井上馨などの長州ファイブ、五代友厚らの薩摩スチューデント、同志社設立の新島襄などの、近代日本に功績のある人物をメインに取り上げ、彼らの密航実現までのプロセスをたどり、最大のヤマ場である脱国当日の動きを検証した。国外脱出を企てた者たちの本懐達成に至るまでには、いずれも興味深いドラマが秘められている。

目次

第1章 密航の構図(海外渡航の禁止から解禁まで
密航者とは ほか)
第2章 グループ密航(長州ファイブの深夜の脱国劇(イギリス)
氏名と行き先を偽装、薩摩藩士の大量密航(イギリス) ほか)
第3章 単独密航(ロシア使節団に直訴してペテルブルグへ・橘耕斎(ロシア)
幕末のパリに現われた謎の日本人青年・斎藤健二郎(フランス) ほか)
第4章 密航伝説を追って(タスマニア島の石碑・銭屋五兵衛(オーストラリア)
女傑商人のインド、上海密航・大浦慶(インド・清))

出版社・メーカーコメント

国禁を冒(おか)した志士、やがて時代の牽引者となる! 密航者たちの「その後」 伊藤博文――初代総理大臣 井上 馨――初代外務大臣 山尾庸三――工業の父 井上 勝――鉄道の父 遠藤謹助――造幣の父 五代友厚――近代大阪の立役者 森 有礼――初代文部大臣 陸奥宗光――不平等条約を改正 新島 襄――同志社を設立 関沢明清――水産業の父 etc. ■死を賭(と)して志(こころざし)を果たした、幕末の若者たち 幕末、厳しい監視の目をかいくぐり、他国へ密航を図る者たちが少なからず存在した。発覚すれば死罪とされる中、外国の進んだ知識や技術に直接触れるには、危険な渡海しか途(みち)はなかったのだ。本書では、伊藤博文、井上馨などの長州ファイブ、五代友厚らの薩摩スチューデント、同志社設立の新島襄などの、近代日本に功績のある人物をメインに取り上げ、彼らの密航実現までのプロセスをたどり、最大のヤマ場である脱国当日の動きを検証した。国外脱出を企てた者たちの本懐達成に至るまでには、いずれも興味深いドラマが秘められている。

著者紹介

熊田 忠雄 (クマダ タダオ)  
1948年、福島県生まれ。早稲田大学卒業後、1970年にニッポン放送入社。報道記者、報道部長、編成局長、取締役を経て、2005年に退社。以後、早い時期に世界各地へ飛び出した日本人の足跡や江戸・明治創業の老舗商店の屋号来歴、現在居住している東京・本郷の地域史などをテーマに執筆、講演活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)