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横浜富貴楼お倉 明治の政治を動かした女

草思社文庫 と2−20

出版社名 草思社
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-7942-2219-0
4-7942-2219-X
税込価格 990円
頁数・縦 346P 16cm

商品内容

要旨

明治初め、国際港となった横浜は、戊辰戦争の後遺症癒えない東京を尻目に活気に沸いていた。新宿の遊女だったお倉はこの活気に引き寄せられるようにして横浜にたどり着き、関内に料亭富貴楼を開業する。お倉の才覚で富貴楼は繁盛し、伊藤博文や大久保利通、井上馨など明治の元勲たちもここへ集うようになる―。近代日本を創った男たちの政治と経済の中心となった富貴楼、そして名女将として千腕を振るったお倉の活躍からたどる、もう一つの明治史。

目次

第1部 一世女傑の数奇な前半生(横浜の一世女傑
天保生まれの明治女 ほか)
第2部 異彩を放った横浜富貴楼(ご遷宮祭
黒馬と煉瓦積みの文様 ほか)
第3部 富貴楼の座敷で語られたこと(三田の煙、上野の煙
スネル ほか)
第4部 お倉の手腕を恃んだ元勲たち(お倉がなにか一言いえば
大久保利通も一目置いたお倉 ほか)

おすすめコメント

明治の初め、横浜関内の料亭富貴楼の女将お倉のもとには、伊藤博文はじめ明治の元勲たちが集まり、さながら政治の中心の様相を呈していた。謎に包まれた一世女傑の生涯を描く。

著者紹介

鳥居 民 (トリイ タミ)  
1928年(昭和3年)、東京牛込に生まれ、横浜に育つ。水産講習所を経て台湾政治大学へ留学。台湾独立運動に関わる。現代中国史、日本近現代史研究家。2013年1月急逝。享年八十四(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)