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国際規範はどう実現されるか 複合化するグローバル・ガバナンスの動態

MINERVA人文・社会科学叢書 217

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-623-08005-2
4-623-08005-6
税込価格 6,600円
頁数・縦 377P 22cm

商品内容

要旨

複雑で複合的な現代の国際規範の実相を的確に捉えるにはどうすればよいか。本書は、国際関係論の最新の理論的知見と多様な事例研究を用いて、この問いに多角的に答えようとするものである。とりわけ、コンストラクティヴィズム(構成主義)とグローバル・ガバナンス論を継承しながら、複雑化する国際秩序の実態を、規範の観点からより多面的に捉える視座を提供することを目的とする。

目次

国際規範とグローバル・ガバナンスの複合的発展過程
第1部 規範形成・伝播の複合過程(「企業と人権」をめぐる多中心的なガバナンスの試み―ステークホルダー間の知識共有と人権デュー・ディリジェンス規範の形成
武器貿易条約に見る規範の競合と並存―規範をめぐる合意形成の力学
紛争予防規範と平和構築規範の複合と交錯―国連におけるマルチステークホルダー・プロセスの生成過程を例として
日本の「抑制された再軍備」の形成過程―規範の競合という観点から
グローバル開発ガバナンスの実現―UNDCFとGPEDC間の調整をめぐって)
第2部 規範履行の複合過程(多中心的ガバナンスにおけるオーケストレーション―腐敗防止規範をめぐる国際機関の役割
内面化という虚構―国際規範の法制度化と実効性
規範媒介者としてのNGO―アドボカシー・ポリティクスの理論と実践
規範パワーEUの持続性―政治の意思を支える制度の反復的実践)

著者紹介

西谷 真規子 (ニシタニ マキコ)  
1998年東京大学法学政治学研究科博士前期課程修了。東京大学助手。現在、神戸大学国際協力研究科准教授。国際関係論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)