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内閣総理大臣の沖縄問題

平凡社新書 898

出版社名 平凡社
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-582-85898-3
4-582-85898-8
税込価格 990円
頁数・縦 308P 18cm

商品内容

要旨

戦後、沖縄は講和条約での帰属問題に始まり、本土復帰、返還後の基地問題、経済振興政策など、重要なテーマとして、時の内閣の政権運営に大きな影響を与えてきた。同時に、沖縄問題が「政争の具」として取り扱われた例も珍しくなかった。「政権と沖縄」という視点から、戦後政治の知られざる軌跡を追う。

目次

序章 沖縄県知事選大敗の安倍政権
第1章 アメリカ統治の継続―本土から切り離された南西諸島
第2章 佐藤栄作とニクソンの暗闘―返還実現の舞台裏
第3章 「基地の島」のジレンマ―復帰後の経済振興と開発
第4章 橋本龍太郎の賭け―普天間返還の浮上
第5章 小渕恵三の思い入れと計算―沖縄サミットという決断
第6章 埋まらない政府と沖縄の溝―岸本建男名護市長の特区構想
第7章 日米関係重視の小泉路線―広がる政権と沖縄の疎隔
第8章 鳩山由紀夫の「最低でも県外」発言―「初期化」された普天間
第9章 安倍政権と翁長雄志の全面対決―沖縄の民意は「安倍流ノー」
終章 玉城デニーと首相官邸の綱引き―求められる総力結集態勢

著者紹介

塩田 潮 (シオタ ウシオ)  
1946年高知県吾川郡いの町生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。雑誌編集者、記者などを経てノンフィクション作家に。『霞が関が震えた日』(講談社文庫)で第5回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)