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闘わなければ社会は壊れる 〈対決と創造〉の労働・福祉運動論

出版社名 岩波書店
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-00-061349-1
4-00-061349-9
税込価格 2,640円
頁数・縦 236P 19cm

商品内容

要旨

日本社会が抱える困難の多くは、福祉・社会保障制度の脆弱さに起因する。だが、どれほどすぐれた福祉・社会保障制度が示されても、それを実現するための方策が示されなければ状況は変わらない。それぞれの現場で闘うことだけが、新しい社会の実現につながっていくのだ。福祉・社会保障制度の現状分析(第一部)、労働運動のあり方の再検討(第二部)、資本主義と福祉国家の関係の理論的な解明(第三部)を通して、その方途を具体的に示す。

目次

第1部 福祉運動の実践をどう変革するか?(みんなが幸せになるためのソーシャルアクション―福祉主体の連帯と再編を求めて
ソーシャルビジネスは反貧困運動のオルタナティブか?―新しい反貧困運動構築のための試論
不可能な努力の押しつけと闘う―個人別生活保障の創造へ)
第2部 「新しい労働運動」の構想(新しい労働運動が、社会を守り、社会を変える
年功賃金から職種別賃金・最賃制システムへの転換―新しい賃金運動をめざして)
第3部 ポスト資本主義の社会運動論(経済成長システムの停滞と転換―ポスト資本主義に向けて
福祉国家論の意義と限界―七〇年代西独「国家導出論争」を手がかりにして)

おすすめコメント

一人ひとりの暮らしを守りつつ,社会全体の変革をめざす運動が求められている。私たちは何を要求し,どのように闘うべきなのか。労働と福祉,それぞれの現場で積み重ねられた知見から,新たな運動論を提起する。

著者紹介

今野 晴貴 (コンノ ハルキ)  
NPO法人POSSE代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。年間およそ3000件の労働・生活相談に関わる。著書多数
藤田 孝典 (フジタ タカノリ)  
NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学人間福祉学部客員准教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)