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アジア遊学 248

明治が歴史になったとき 史学史としての大久保利謙

  • 佐藤雄基/編 松沢裕作/〔ほか執筆〕
出版社名 勉誠社
出版年月 2020年5月
ISBNコード 978-4-585-22714-4
4-585-22714-8
税込価格 3,080円
頁数・縦 233P 21cm
シリーズ名 アジア遊学

商品内容

要旨

歴史学は「過去」を対象とする学問である。歴史家が「明治時代」を新たに学問の対象としたとき、そこではどのような営為がおこなわれていたのか。近代の政治家、官僚、軍人などの個人文書を収集・公開する国立国会図書館憲政資料室の創設に関わり、数々の史料編纂等、研究のための史料環境の整備に尽力した、日本近代史研究の先駆者である大久保利謙。その足跡を史学史・史料論・蔵書論の観点を交え検証し、日本近代史研究の誕生の瞬間を描き出す。

目次

第1部 「明治」が歴史になるとき(大久保利謙と戦後日本近代史研究の出発
政治学者における「明治」の歴史化
明治政府による記録編纂・修史事業と近代文書)
第2部 大久保利謙の歴史学(大久保利謙と近代史学史研究
大久保利謙と立教大学史学科(一九五八〜七一)
大久保利謙『日本近代史学事始め』についての覚書―大久保史学の史学史的検討のために
小伝・大久保利武―大久保保家三代の系譜)
第3部 大久保史学にみるアーカイブズ・蔵書論(大久保利武・利謙父子の学問形成と蔵書―立教大学図書館・学習院大学史料館所蔵「大久保文庫」
国立国会図書館憲政資料室と大久保利謙の構想
大久保利謙と蘭学資料研究会・蘭学書
華族と歴史学―大久保利謙の華族研究と華族史料)