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自由が上演される

出版社名 講談社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-06-528045-4
4-06-528045-1
税込価格 1,430円
頁数・縦 168P 19cm

商品内容

要旨

「自由」は教えられるのか。参加者の「自主性」と「主体性」を引き出すとされるワークショップ。しかしそこでもある種の「権力」は生じうるのではないか。教師からも環境=アーキテクチャからも強制されない「真の自由」は可能か。プラトン、ランシエール、平田オリザ、國分功一郎、ハイデガー、ジャン=リュック・ナンシー、ラクー=ラバルトらのテクストを援用し、演劇、演劇教育から日常のコミュニケーションまで射程に入れた画期的自由論。第65回群像新人評論賞受賞作を大幅に加筆増補。

目次

第1章 演劇教育をめぐる自由と暴力
第2章 声と中動態―ランシエールの教育思想
第3章 俳優と上演―ラクー=ラバルトとジャン=リュック・ナンシー
第4章 上演の倫理

出版社・メーカーコメント

「自由」は教えられるのか。参加者の「自主性」と「主体性」を引き出すとされるワークショップ。しかしそこでもある種の「権力」は生じうるのではないか。教師からも環境=アーキテクチャからも強制されない「真の自由」は可能か。プラトン、ランシエール、平田オリザ、國分功一郎、ハイデガー、ジャン=リュック・ナンシー、ラク―=ラバルトらのテクストを援用し、演劇、演劇教育から日常のコミュニケーションまで射程に入れた画期的自由論。教える―学ぶ関係の非対称性、ケアにおける暴力性、ハラスメント、中動態と政治、声と不和、俳優と観客……さまざなトピックから現代における自由と倫理を問う大型評論。 第65回群像新人評論賞受賞作「演劇教育の時代」を大幅に増補、書籍化。 「芸術について論じることで、見えていなかったものが見える、聞こえていなかったことが聞こえる、理解される。そういう世界への道筋が考えられていたのです。より良き上演があるとすればそれは、上演することが観客の感性の世界に別の意味をもたらすものなのです。」(本書より)

著者紹介

渡辺 健一郎 (ワタナベ ケンイチロウ)  
1987年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科表象・メディア論コース修了。小・中学生を対象にした演劇ワークショップにたずさわるなど、演劇や教育関係の活動を続けている。ロームシアター京都リサーチプログラム「子どもと舞台芸術」2019‐2020年度リサーチャー。2021年、「演劇教育の時代」で第65回群像新人評論賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)