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人工衛星と宇宙探査機

増補

宇宙工学シリーズ 3

出版社名 コロナ社
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-339-01231-6
4-339-01231-9
税込価格 4,950円
頁数・縦 276P 22cm
シリーズ名 人工衛星と宇宙探査機

商品内容

目次

1 衛星と宇宙探査機の概要
2 衛星と宇宙探査機システムの設計
3 衛星の構造解析
4 軌道計画の決定とその運用
5 人工衛星の姿勢制御
6 搭載機器の環境耐性と試験による検証

出版社・メーカーコメント

 宇宙開発の大きな2つの技術要素は打ち上げ機(ロケット)と宇宙機(スペースクラフト:人工衛星,宇宙探査機)です。本書は,そのうち宇宙機について記述しています。「まえがき」に述べたとおり,宇宙機の三つの基本技術である「構造設計」「軌道制御」「姿勢制御」を取り上げて,宇宙機はどのように設計・製作されるのか? どのように打ち上げられミッションを達成できるのか? また,日常生活で日々接している通信衛星・気象衛星・GPS衛星などはどのように運用されているのか? さらに,近年話題になっている小惑星のサンプルリターン(はやぶさ)や,宇宙ステーション(ISS)はどうやって実現されているのか? また今後計画されている月面探査や月面基地などは? これらの質問に,専門家から技術的にお答えするのが本書です。 本書はつぎのように構成することにしました。まず1章で軌道や打上げロケットについての基礎的な知識をわかりやすい例題とともに示します。2章でシステム設計について述べ,衛星・探査機を構成するサブシステムを概観します。そして3章,4章および5章では主要なサブシステム技術である構造設計・軌道計画・姿勢制御の3分野に論点を絞って詳細に議論します。この三つの章では基礎原理からていねいに説き起こしてその論理的な積み上げの上に現状の技術を理解できるように努めたこと,そしてそれを発展させて類書にはない新しい技術と理論について紹介していることが特徴です。 増補としては,衛星のすべてのコンポーネント・ミッション機器が軌道上でその機能を発揮する前にくぐりぬけねばならないロケット搭載時での耐環境性の考え方と証明法について説明しました。最近,大学・高専などで活発になっている小型衛星や衛星搭載機器の開発に課せられる各種の試験についても紹介しています。

著者紹介

木田 隆 (キダ タカシ)  
1973年東京大学工学部計数工学科卒業。2015年電気通信大学名誉教授
小松 敬治 (コマツ ケイジ)  
1972年東京大学工学部航空学科卒業。2015年宇宙航空研究開発機構名誉教授
川口 淳一郎 (カワグチ ジュンイチロウ)  
1978年京都大学工学部機械工学科卒業。2022年オーストラリア国立大学教授。現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)