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ベンサム「公開性」の法哲学

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-7664-2873-5
4-7664-2873-0
税込価格 9,240円
頁数・縦 498P 22cm

商品内容

要旨

ベンサムの思想全体を―統治・法の思想のみでなく、その道徳理論も含めて―「公開性(publicity)」をその統合的概念として再構成する試み。

目次

第1部 ベンサムの理論的基礎(意味、分析と説明―思考の技術
人間の心理学―個人と社会
規範理論―功利性の原理
公開性とベンサムの価値の理論の進展
ベンサムの平等に感応的な価値の理論
普遍的利益と特殊な利益)
第2部 ベンサムの法理学(功利性、公的なルールとコモン・ローの司法的判断
功利性と命令―ベンサムの普遍的法理学の根源
事実、フィクションと法―証拠法の基礎
「フランスのナンセンス」の擁護―憲法学における基本的権利
功利主義的国際秩序
正義の魂―ベンサムと公開性、法と法の支配
ベンサム―公開性の理論家)

出版社・メーカーコメント

功利主義の代表的論者として知られるジェレミー・ベンサム。監視社会の象徴として捉えるフーコーや、「最大多数の最大幸福」の下、少数者の基本的権利を侵害するとしたロールズなど、批判者を通じたベンサム理解が一般的であった。しかし近年、ベンサムの草稿に光が当たったことから、そうした極端なレッテル貼りを脱却し再評価するベンサム・リヴィジョニズムが注目されている。その流れの完成形の研究として、「公開性」という視点からベンサムの思想全体を再構成する試み。

著者紹介

ポステマ,ジェラルド・J. (ポステマ,ジェラルドJ.)   Postema,Gerald J.
1948年生まれ。ノースカロライナ大学チェペルヒル校名誉教授(Professor of Philosophy,Emeritus)。専門は法哲学、法思想史
戒能 通弘 (カイノウ ミチヒロ)  
1970年生まれ。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス法学修士課程修了。博士(法学・同志社大学)。同志社大学法学部教授。専門は法思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)