• 本

ダナエ

角川文庫 ふ20−4

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-04-113404-7
4-04-113404-8
税込価格 770円
頁数・縦 218P 15cm

商品内容

要旨

国内外で注目される画家・宇佐美の個展で、義父の肖像画が刃物で切り裂かれ硫酸をかけられる事件が発生。修復不能なほどの惨状は、かつてレンブラントの傑作『ダナエ』を襲った事件と酷似していた。少女と思われる犯人は電話で、これは予行演習に過ぎないと告げる。宇佐美は、妻が前夫のもとに残してきた娘による犯行ではないかと推測するが…(「ダナエ」)。不世出の偉才が描き出す珠玉の中短篇を3篇収録。

出版社・メーカーコメント

流れる涙をぬぐおうとはしなかった。いつかの夜とおなじように。世界的に有名な画家・宇佐美の個展で、義父を描いた肖像画に硫酸をかけられるという事件が発生。目撃された容疑者はどうやら少女で、宇佐美の妻は一人娘を前夫のもとに娘を残していた。彼女が犯人なのか――

著者紹介

藤原 伊織 (フジワラ イオリ)  
1948年、大阪府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。広告代理店に勤務する傍ら、執筆を始める。85年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞を受賞。95年、「テロリストのパラソル」で第41回江戸川乱歩賞を受賞。同作品は翌年、第114回直木賞も受賞した。2007年、食道癌のため59歳で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)