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「玉音」放送の歴史学 八月一五日をめぐる権威と権力

出版社名 青土社
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-7917-7567-5
4-7917-7567-8
税込価格 2,640円
頁数・縦 297,3P 19cm

商品内容

要旨

天皇の大恩か、権力の発動か。日本の近現代史のなかでもっとも有名なラジオ放送。ここで流された昭和天皇の声がアジア太平洋戦争終結を国民に告げた。この放送はなぜ必要だったのか。「御前」会議や原爆にかかわるメディアの報道、当時の人びとの肉声にいたるまでさまざまな文献資料を詳細にひもとくと、明治憲法体制における天皇とはいかなる存在か、そして「玉音」放送とはいったい何だったのかが明らかになる。これまで触れられてこなかった日本近現代史の核心に迫る画期的著作。

目次

第1章 天皇の権威と権力
第2章 戦争終結派の「国体護持」と昭和天皇「御親政」
第3章 皇居「正殿」全焼と「三種の神器」
第4章 「新型爆弾」と「原子爆弾」
第5章 ポツダム宣言受諾決定と「皇室は絶対問題也」
第6章 セットになった「国体護持」と「原子爆弾」
第7章 ポツダム宣言受諾「詔書」と「玉音」放送の演出
第8章 ポツダム宣言受諾「詔書」と「内閣告論号外」を“読む”
第9章 ラジオと新聞が誘導する「国体護持」
第10章 新聞が誘導する昭和天皇への懺悔と「国体護持」
第11章 「原子爆弾」報道の全面解禁
第12章 情報漏洩とうわさ話拡散
第13章 「御前」会議とは?
第14章 一億総懺悔とは?

著者紹介

岩田 重則 (イワタ シゲノリ)  
1961年静岡県生まれ。専攻は歴史学/民俗学。1994年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程、課程修了退学。2006年博士(社会学。慶應義塾大学社会学研究科)。東京学芸大学教授を経て、中央大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)