• 本

あの世でも仲良う暮らそうや 104歳になる父がくれた人生のヒント

出版社名 文藝春秋
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-16-391914-0
4-16-391914-7
税込価格 1,595円
頁数・縦 189P 19cm

商品内容

要旨

認知症の母をお世話した父は、愛に溢れた“ええ男”だった。娘が紡ぐ、笑いと涙に満ちた家族の物語。

目次

第1章 ふたり暮らしの言葉(「これからはわしがおっ母に恩返しする番じゃ」
「誰でもなる病気じゃけん、恥ずかしいことはないわい」
「これからはわしが掃除当番になるわい」
「わしが代わりに覚えとってやる」
「今朝は早う起きた。えらい!」 ほか)
第2章 ひとり暮らしの言葉(「これはお母さんのおかげなんよ」
「みんなにかわいがってもらえるような年寄りになる」
「年寄りの社会参加は、社会に甘えることじゃの」
「腹が減るほどさえんことはない」
「やりたいことをやりんさい。それが何より幸せなこと」 ほか)
第3章 哲代さんにもらった言葉―信友良則&石井哲代同級生対談

出版社・メーカーコメント

お父さんの言葉から生きることを学ぶ。死んでゆくことを学ぶ。何よりも大きな愛を学ぶ。お二人は、今も一緒に生きている。−−大竹しのぶ(俳優)認知症の母をお世話した父は、愛に溢れた“ええ男”だった!自身の両親の老老介護をカメラに収め、日本中に感動を巻き起こしたドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』の監督が紡ぐ、笑いと涙に満ちた家族の物語。【著者コメント】 『ぼけますから、よろしくお願いします。』この、ちょっと人を食ったようなタイトルの映画は、ぼけてなおユーモアを失わない母と、鼻歌を歌いながら介護する父の、深い絆で結ばれた愛情物語となりました。父がひたむきに母を支える姿は人々の心を打ち、「お父さんみたいな人と結婚したいわぁ」と言ってくださるうら若き女性まで現れて、父に人生初の「モテ期」が訪れることに。 最初は何かの冗談かしらと思っていた私。あの地味で堅物の父のどこがいいんだろう? でも、ファンの方たちに教わる形で、私もだんだん父の魅力に気づいてきました。そして、折にふれ父が呉弁丸出しでつぶやく言葉の深さや重みが、しだいに心にしみるようになってきたのです。 この本では、そんな珠玉の言葉たちを、三つの章に分けて紹介しています。 第1章は、認知症の母とともに生きた父の「ふたり暮らしの言葉」。第2章は、母に先立たれてなお全力で生きる父の「ひとり暮らしの言葉」。そして第3章では、ゲストとして「人生の先輩」が登場。父を、そして私たちを励ます素敵な言葉をくださいます。 私が撮った父の愛くるしい写真もふんだんに載せました。今や私のスマホは父の写真だらけなのですが、その中から「日本最高齢のアイドルフォトブックを作るぞ」という意気込みで厳選した秘蔵フォトです(笑)。 100歳を超えても、こんなふうに生きられたら幸せかも。父の笑顔と前向きな言葉たちから、「人生100年時代」を生き抜く元気を、どうぞお受け取りください。(「はじめに」より)

著者紹介

信友 直子 (ノブトモ ナオコ)  
1961年、広島県呉市生まれ。父・良則、母・文子のもとで育つ。東京大学文学部卒。テレビ番組の制作会社勤務を経て独立、フリーディレクターとして主にフジテレビでドキュメンタリー番組を多く手掛ける。2009年、自らの乳がんの闘病記録である『おっぱいと東京タワー―私の乳がん日記』でニューヨークフェスティバル銀賞、ギャラクシー賞奨励賞などを受賞。2018年に初の劇場公開映画として両親の老老介護の記録『ぼけますから、よろしくお願いします。』を発表し、令和元年度文化庁映画賞文化記録映画大賞などを受賞。2022年には続編映画も公開した。現在は全国で講演活動を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)