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事物の本性について 宇宙論

ちくま学芸文庫 ル10−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-480-51301-4
4-480-51301-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 540P 15cm

商品内容

要旨

人は事物の本性を知ることで迷信を逃れ、心の安定を得るべきである―。ローマ共和政末期の詩人・哲学者ルクレティウスの遺した唯一の著作である本書は、古代ギリシアの哲学者エピクロスの原子論的宇宙観を歌い上げた叙事詩である。万物を元素(アトム)の結合と運動から成るとし、気象などの自然現象から社会の進歩、さらには人間の感覚や恋愛に至るまでの森羅万象を説明しており、壮大なコスモロギアー(宇宙論)といえる。キケロから「才能の光」に充ちていると称賛され、古代ローマ最大の詩人ウェルギリウスにも大きな影響を与えるなど、ラテン語詩の水準を大きく引き上げた不朽の古典。

出版社・メーカーコメント

万物の原理を知ることで心の安定を得よ−−。エピクロスの原子論的宇宙観を伝える貴重な史料であり、後代にも絶大な影響を与えたラテン語詩の傑作。

著者紹介

ルクレティウス (ルクレティウス)   Carus,Titus Lucretius
紀元前94頃‐前55年頃。ローマ共和政末期の詩人・哲学者。生涯には不明な点が多い。古代ギリシアの哲学者エピクロスの影響を受け、その思想を叙事詩『事物の本性について』として歌い上げた
藤沢 令夫 (フジサワ ノリオ)  
1925‐2004年。長野県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。京都大学名誉教授、元京都国立博物館館長
岩田 義一 (イワタ ギイチ)  
1916‐2000年。大分県生まれ。東京帝国大学理学部物理学科卒。元お茶の水女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)