御家騒動
講談社学術文庫 2875
| 出版社名 | 講談社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2025年7月 |
| ISBNコード |
978-4-06-540246-7
(4-06-540246-8) |
| 税込価格 | 1,430円 |
| 頁数・縦 | 269P 15cm |
商品内容
| 要旨 |
鍋島騒動、黒田騒動、柳川一件、伊達騒動…歌舞伎や時代小説で描かれる有力大名家の醜聞事件では、幕府が改易の口実としたというより、むしろ大名・家中の側が訴え出て「公儀」の介入を招き入れた。彼らはなぜ危険を冒したか。当事者の行動原理を探り、「忠臣が御家を救う」勧善懲悪物語ではない時代のリアリティを読み解く、スリリングな歴史研究。 |
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| 目次 |
第一章 近世武士の主従観念と「御家」(多様な主従関係 |




出版社・メーカーコメント
時代小説や江戸時代を舞台とする歴史ドラマなどでおなじみ、大名家のスキャンダルを歴史学の眼で徹底検証!家中のトラブルが幕府に露見して「改易」されるといった筋書きがよくあるが、実際にはそうした事例はほぼなかった。有力大名家に勃発した鍋島騒動、黒田騒動、対馬の柳川件、伊達騒動……いずれも改易とはなっていない。子細にその経過をみてみると、幕府が騒動に積極的に介入したというよりは、むしろ大名・家中の側から幕府に積極的に訴訟し、自ら幕府の介入を招いているような節がある。大名や家臣たちはどうしてこのような危ない橋を渡ろうとするのだろうか?本書では、御家騒動を引き起こす当事者たちの行動の原理がいかなるものであったのかを、幕藩制という時代相のなかから具体的に解き明かす!「忠臣が身命をなげうって悪臣を排除し、騒動の禍根を未然に絶って御家の危機を救う」勧善懲悪ストーリーとは一味違う、近世という時代のリアリティを読み解く、スリリングな歴史研究。