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二葉亭四迷のロシア語翻訳 逐語訳の内実と文末詞の創出

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2015年5月
ISBNコード 978-4-588-47005-9
4-588-47005-1
税込価格 5,940円
頁数・縦 370,4P 22cm

商品内容

目次

はじめに 二葉亭のツルゲーネフものとゴーゴリものについて
第1章 『あひゞき』初訳と改訳
第2章 『肖像畫』と処女創作作品『浮雲』
第3章 中期から後期の創作活動―『むかしの人』を中心として
第4章 晩年の創作活動―『狂人日記』を中心として
第5章 翻訳者二葉亭の貢献

出版社
商品紹介

ロシア文学の翻訳を通じて近代日本語の文章表現に革新をもたらした作家の貢献を、文末詞や三人称文体の変遷に注目し分析した翻訳研究。

出版社・メーカーコメント

ツルゲーネフの短編小説『あひゞき』や『めぐりあひ』など、ロシア文学の逐語的翻訳を通じて近代日本語文学に決定的な革新をもたらした二葉亭。その貢献の内実を、忘れられがちなゴーゴリ作品群にも光をあてて詳細に跡づけ、過去形の文末詞「た」の創出や三人称文体の変遷、のちの文学者たちへの影響も含めて分析した翻訳研究の労作。「言文一致」はなぜ、翻訳を通じて可能になったのか?

著者紹介

コックリル 浩子 (コックリル ヒロコ)  
1955年岐阜県生。愛知県立大学文学部国文科卒業。モスクワのプーシキン名称ロシア語研究所にて語学研修。オーストラリアのクィーンズランド大学にて博士号取得。クィーンズランド大学、タスマニア大学、シドニー大学で20年間にわたって日本語を教え、現在はクィーンズランド大学の名誉研究員として翻訳研究とその実践に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)