• 本

海軍日記 最下級兵の記録

中公文庫 の2−3

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-12-207080-6
4-12-207080-5
税込価格 1,320円
頁数・縦 363P 16cm

商品内容

要旨

事実の忠実なる記録であらねばならない、一行の嘘をも書くまい―。一九四四年九月、三十三歳で横須賀海兵団に入団してから四五年八月に復員するまでの日記を、作家は上官の目を盗み、小さな手帳に書き付けた。それを基に自ら詳細な註釈と補遺を付し、当時の書簡を収めた、敗戦間近の海軍の貴重なドキュメント。初文庫化。

目次

昭和十九年(一九四四年)九月十四日‐十二月二十九日(応召、入団
一一〇分隊
一〇〇分隊(機関科教場))
昭和二十年(一九四五年)一月一日‐八月二十四日(一等兵進級
横須賀海軍病院
湯河原分院
田浦山砲台
団内病室
保健分隊
敗戦、復員)

出版社・メーカーコメント

どこまでも誠実に精緻に綴られた、横須賀海兵団で過ごした一九四四年九月から終戦までの日々。戦争に行くはずのなかった「弱兵」の記録。〈解説〉平山周吉

著者紹介

野口 冨士男 (ノグチ フジオ)  
1911(明治44)年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部予科を中退、文化学院文学部卒業。33(昭和8)年より紀伊國屋出版部に勤務、『行動』の編集に携わる。のち、徳田秋聲の「あらくれ会」に参加。40年、初の著書『風の系譜』を発表。66年、執筆に15年にかけた『〓田秋聲傳』で毎日芸術賞を受賞。76年『わが荷風』で読売文学賞(随筆・紀行部門)、79年『かくてありけり』で読売文学賞(小説部門)、80年「なぎの葉考」で川端康成文学賞、86年『感触的昭和文壇史』で菊池寛賞を受賞。87年、日本芸術院会員。84年より88年まで日本文藝家協会理事長を務めた。1993(平成5)年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)