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小泉八雲 今、日本人に伝えたいこと

平凡社新書 1088

出版社名 平凡社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-582-86088-7
4-582-86088-5
税込価格 1,100円
頁数・縦 221P 18cm

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要旨

「耳なし芳一」や「雪女」などを収めた『怪談』の作者として知られるラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は昨年、没後120年を迎えた。2025年後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」において妻の小泉セツがモデルとなるなど、近年注目が増している。しかし、その人生や作品世界については、十分に知られていないだろう。本書は、明治期に活躍した小泉八雲の生涯と創作活動、作品世界について、夏目漱石らとの比較や、欧米からの評価などを踏まえてまとめている。八雲は、アイルランド人の父とギリシャ人の母のもとに生まれ、4歳にして両親と生き別れた後、アメリカでの記者生活を経て日本にたどり着き、多くの紀行文やエッセイ、評論、再話作品を英語で残した。晩年の代表作『怪談』を含むその作品群には、八雲自身の内面とともに、日本に暮らしていた名もなき庶民の心や魂が反映されているという。著者は早稲田大学名誉教授。専門は比較文学、比較基層文化論。NPO法人鎌倉てらこや理事長を経て、現在顧問。著書に『小泉八雲――日本美と霊性の発見者』(角川ソフィア文庫)などがある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年9月16日]

商品内容

要旨

二一世紀においてふたたび注目されはじめた小泉八雲。夏目漱石との共通性や欧米人による八雲評価のほか、八雲文学の源流、妻セツとの関係について読み解いていく。ギリシャ、アイルランド、アメリカを経て、辿り着いた日本で見つけた理想的世界とは何だったのか。「一周遅れのトップランナー」が夢想した日本文化と、異文化理解のあり方や視点を見直す。

目次

はじめに 共生きのいのちを生きる
第一章 甦る八雲の現代日本への警告
第二章 八雲と漱石の異文化体験から学ぶ
第三章 欧米人は八雲をどう見てきたか
第四章 八雲の人生と文学の素地をたどる
あとがき 日本を取り戻す

出版社・メーカーコメント

2025年度後期NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公小泉セツの夫で作家の小泉八雲の生涯と作品のルーツを、セツとの関係や、夏目漱石との意外なつながりから辿る。

著者紹介

池田 雅之 (イケダ マサユキ)  
1946年、三重県生まれ。早稲田大学名誉教授。専門は比較文学、比較基層文化論。NPO法人鎌倉てらこや理事長を経て、現在顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)