
妄想に取り憑かれる人々
| 出版社名 | 日経BP社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2004年2月 |
| ISBNコード |
978-4-8222-4381-4
(4-8222-4381-8) |
| 税込価格 | 1,540円 |
| 頁数・縦 | 268P 20cm |
商品内容
| 要旨 |
あまりに赤裸々故に誰にも言えなかった、ハーバード大心理学者が解き明かす強迫性妄想の真実。 |
|---|---|
| 目次 |
あどけないわが娘をナイフで刺し殺したい |


おすすめコメント
誰かがこの地球上から消えてなくなるよう願う想像、幼い子どもに暴力を振るいたくなる衝動、公共の場でみだらなことを口ばしる衝動、パートナーを痛めつけるような性行為の衝動、老人を虐待する想像・・・こんな想像・衝動を抱いたことはありませんか?ハーバード大心理学者が解き明かす、強迫性妄想の真実!!
出版社・メーカーコメント
強迫性障害は、つい最近まで、執拗な「手洗い」の反復や「鍵かけ確認」の繰り返しによってイメージされてきた。しかし、この種の強迫観念は、実はもっと多種多様で、広汎に患者(とその予備軍)が存在することがわかってきた。これまで患者達が、あまりに忌まわしい妄想を誰にも打ち明けられなかっただけだったのだ。著者のハーバード大教授は、その心の病をエドガー・アラン・ポーの短編『天の邪鬼』を引用して、強弱はあれ、誰の心にでも棲んでいる「天の邪鬼」の仕業だとする。つまり、天の邪鬼は、その人の最も避けたいと思っている妄想を使って、患者を作り上げるのである。その執拗な攻撃の結果、患者は社会生活に著しく支障を来したり(絞め殺してしまうから子どもの世話ができない/犬とセックスをしたくなるから外を歩けない/マリア様を陵辱したくなるので牧師としての務めが果たせない等々)、廃人同然になってしまう。本書は読みやすいエッセイ調の語り口で、最先端にいる心理学者が興味深い症例を基に、多様な患者達の実情と、ようやくわかってきた治療法のヒントを紹介。一過性の軽症例については、ほとんどすべての人が心に覚えがあることに気づくだろう。
内容抜粋
目次より
序章――あどけないわが娘をナイフで刺し殺したい;【第1部 おぞましい想念を抱える人々】第1章 頭の中に棲む天の邪鬼;おぞましい想念の具体例;天の邪鬼はどのように「想念」を選んでくるのか;思考の抑制が招くもの――ジャック神父の場合;心の奥底の自分はこんな人間なのか…/第2章 子供に対するおぞましい想念;出産直後の母親を狙う;産褥期以降に訪れるうつ病のケース;孫好きの祖母も標的に;子供の有無によらず男性も襲われる/第3章 単なる想像に過ぎないと、どうすれば確信できるんですか?;過去の行為が最高の“予測因子”;いくつかの本当に警戒すべき兆候/第4章 何がおぞましい想念を呼び起こすのか?;それはすべての人に存在する;重症化の陰にある数々の疾患/【第2部 おぞましい想念を治す技法】第5章 恐怖と真正面からぶつかる――暴露療法;暴露療法を成功させる鍵;性的な強迫観念のケース;暴力的な強迫観念のケース;暴露療法のさまざまな課題・シナリオ例/第6章 おぞましい想念を合理的に疑う――認知療法;強迫性障害の認知療法の理論;性的な強迫観念に対する認知療法の実際/第7章 宗教に関するおぞましい想念/第8章 おぞましい想念を薬で治す;薬の使い方についてのQ&A;薬と行動療法の併用/第9章 立ち向かうためのアクションプラン;自らのおぞましい想念を飼いならす;回復状態を採点してみる;天の邪鬼の行方