余命
新潮文庫 た−79−5
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2008年12月 |
ISBNコード |
978-4-10-113255-6
(4-10-113255-0) |
税込価格 | 539円 |
頁数・縦 | 280P 16cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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読後にじっと表紙を眺めると胸が熱くなります
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おすすめ度
- 大地堂・ラ・ラ・ルー店 (茨城県潮来市)
読後ページを閉じて、初めて表紙の絵に視線が止まりました。何度も見ているはずなのに意識することなくやり過ごしていたのですが、読後に見る表紙は、この作品のかけがえのない一部でした。誰でもいつかは死を迎えます。でも、この場合のいつかは、「死を意識することのない生」とほぼ同義語です。ほとんどの人は、半年後に死を迎えている自分を想像することなく生きています。余命とは死が見えている生です。妊娠・出産、そして少しだけの子育てに余命を生きた外科医である滴(しずく)の物語です。(mogi)
(2011年4月28日)
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おすすめ度
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商品内容
要旨 |
外科医・百田滴は、結婚十年目に妊娠した。喜びも束の間、彼女はがんの再発を知る。その事実を胸に秘め、売れないカメラマンを続ける夫に苛立ちをぶつけた。深夜に心の深淵を覗き込んでは身を強ばらせた。だが、滴は独りで生きてきたわけではなかった。暖かな愛情が、震える魂をそっと包んでくれた。ひとりの女性の愛と覚悟を描き、生きることの意味をあなたに問いかける、傑作長篇。 |
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おすすめコメント
がんと闘いつつ、新たな生命を育む。女性医師の愛と覚悟。外科医・百田滴は、結婚十年目に妊娠した。喜びも束の間、彼女はがんの再発を知る。その事実を胸に秘め、売れないカメラマンを続ける夫に苛立ちをぶつけた。深夜に心の深淵を覗き込んでは身を強ばらせた。だが、滴は独りで生きていたわけではなかった。暖かな愛情が、震える魂をそっと包んでくれた。ひとりの女性の愛と覚悟を描き、生きることの意味をあなたに問いかける、傑作長篇。