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薬と文学 病める感受性のゆくえ

出版社名 社会評論社
出版年月 2013年10月
ISBNコード 978-4-7845-1909-5
4-7845-1909-2
税込価格 2,420円
頁数・縦 261P 19cm

商品内容

要旨

あの文学作品の魅力に「薬」という意外な側面から迫る!感受性に様々な影を落とす「薬」の問題を取り上げて分析する。

目次

有吉佐和子『華岡青洲の妻』―先駆的な麻酔薬を試した女たち
泉鏡花『外科室』―麻酔剤を拒否した伯爵夫人
ブルガーコフ『モルヒネ』(町田清朗訳)―渇仰と至福の万華鏡 医師のモルヒネ体験告白
太宰治『HUMAN LOST』―パビナール中毒作家の苦悩
川口松太郎『媚薬』―黒い丸薬の誘惑 宮内庁侍従の場合
松本清張『点と線』―青酸カリは汚職・心中とよく似合う
川端康成『眠れる美女』―老いのエロスと睡眠薬
村上龍『超伝導ナイトクラブ』―テクノロジーの果ての代謝物質
中島たい子『漢方小説』―都会の孤独と揺らぐ心
リリー・フランキー『東京タワー』―そのとき、オカンは抗がん剤治療を拒んだ
奥田英朗『オーナー』―パニック障害への処方箋
林宏司脚本『感染爆発』(NHKドラマ)―パンデミックをもたらすウイルスの恐怖

著者紹介

千葉 正昭 (チバ マサアキ)  
昭和27(1952)年、宮城県生まれ。東洋大学文学部卒業。武蔵大学大学院人文科学研究科修了。宮城県涌谷高等学校ほか教諭を18年。仙台高等専門学校(旧宮城工業高等専門学校)助教授・教授を12年。現在、仙台高等専門学校名誉教授。仙台白百合女子大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)