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戦後マルクス主義の思想 論争史と現代的意義

出版社名 社会評論社
出版年月 2013年11月
ISBNコード 978-4-7845-1491-5
4-7845-1491-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 299P 19cm

商品内容

要旨

戦前日本の天皇制国家における革命運動の試練なかで、一九三二年に唯物論研究会が結成され、国家権力の弾圧に抗して、マルクス主義の思想的課題をめぐる理論的探究が行われた。敗戦後、その遺産を継承しながら、マルクス主義・社会主義思想の再考察が展開された。唯物論と主体性論、疎外論・物象化論、市民社会・国家・民族をめぐる諸問題など、多岐にわたる現代的課題の理論的考察と論争が繰り広げられた。本書はこうした戦後マルクス主義をめぐる批判と論争を再検証し、今日的状況におけるその歴史的意義をさぐる。

目次

第1部 唯物論と実践的主体性(主体性論争で問われたこと
“実践的唯物論”への道程―政治と哲学の距離
疎外論・物象化論から社会を見る)
第2部 市民社会・国家・民族(戦後マルクス主義における「市民社会論」・「自由と民主主義論」の意義と課題
「民族問題」と戦後マルクス主義―戦後初期の「民族問題」論の回顧から)
第3部 戦前の唯物論研究の射程(加藤正と永田廣志がその未来に打ち刻んだもの―フェニックスを掲げた先達たちの遺訓
戦前日本マルクス主義哲学の遺産とそのアクテュアリティ)

著者紹介

岩佐 茂 (イワサ シゲル)  
1946年生まれ。一橋大学名誉教授
島崎 隆 (シマザキ タカシ)  
1946年生まれ。一橋大学名誉教授
渡辺 憲正 (ワタナベ ノリマサ)  
1948年生まれ。関東学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)