
ちいさいおうち
大型絵本 3
出版社名 | 岩波書店 |
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出版年月 | 1979年 |
ISBNコード |
978-4-00-110553-7
(4-00-110553-5) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 39P 23×26cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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静かな春です。
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- イハラ・ハートショップ (和歌山県日高郡日高川町)
ちいさいおうちが、田舎に1軒ありました。毎日、このちいさいおうちの周りでは、小鳥がさえずり、花が咲き、星がまたたき、風の匂いを感じられたのです。けれど、しばらくして、ちいさいおうちの周りに、新しい道が広がりました。車も増えてきました。電車も走るようになりました。地下鉄もビルも・・たくさんの人々が住み、行き交う街になっていきました。その中で、ちいさいおうちだけは、昔と同じでした。窓ガラスは割れて、誰も住まないおうちになっていたら、ある日、一番最初にちいさいおうちを建てた人の孫のまごのそのまた孫にあたる人が、見つけてくれました。さぁ・・ちいさいおうちは、お引っ越ししていきます。あの、前のように静かで、暮らしよいあの場所へ。〜〜この絵本、ある講演会で聞いた紹介は、初めて時間を表現した絵本として、最も優れた作品だと。静かな春の日に、読む人の人生時間ともあわさって、ひきこまれる魅力のある絵本です。〜〜
(2003年4月2日)
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おすすめコメント
はじめは「ちいさいおうち」が1軒建っているだけの静かな土地が、道ができ、車がはしり、たくさんの人が行き交う街になり...「ちいさいおうち」はまた新しい静かな土地に引っ越しをする。シンプルな内容ながら、幼心にもいろんなことを考えたことを覚えています。強く印象に残っている絵本です。【4歳から】
出版社・メーカーコメント
静かな田舎に、ちいさいおうちがたっていました。まわりに工場がたち、にぎやかな町になるにつれて、ちいさいおうちは、白いヒナギクの花が咲く田舎の景色をなつかしく思うのでした。美しい名作絵本。