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思春期心性とサブカルチャー 現代の臨床現場から見えてくるもの

出版社名 遠見書房
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-86616-208-9
4-86616-208-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 221P 19cm

商品内容

要旨

現代の思春期を生きる少年少女たちのこころの声を引き出す、まんが、アニメ、SNS、ラノベ、アイドルなどのサブカルチャー。子どもたちとの心理カウンセリングを重ねる中、話題に出てくる「サブカル」とその背景から、見えてきたいまどきの子どもたちの真の姿を思春期臨床の第一人者が読み解く一冊。『フツーの子の思春期』『思春期をめぐる冒険―心理療法と村上春樹の世界』のベストセラー心理学者が子どもたちのこころの世界を語る。

目次

魔法少女の破壊力―誰かの幸せを祈ったはずなのに、誰かを呪わずにいられない
残酷だけど、泣ける―ひぐらしのなく頃に
十歳前後の草食・肉食期?―『けいおん!』のキャラと関係性
思春期の恋バナ
恋バナ・BL・関係性―フツーの子の腐女子化とその変容
子どものこころに寄り添う
心を閉ざしている良い子
鏡の中の思春期 その一―『ハウルの動く城』の美と醜
鏡の中の思春期 その二
協調と競合のアイドル―嵐は思春期を変えうるか?
推しメンができるという社会性の獲得―AKB48の枠組と臨床的効果
女子から見た「暴力」の魅力―不良系男子と優等生系女子
時間に追われる子どもたち―クロノスとカイロス
人間関係の失敗に敏感すぎる子どもたち
壇蜜とマツコ・デラックス―彼女たちの共通項
季節はずれの思春期―ミタさん的家族の成長
今、ここに生きる「私」はどこまでも拡散していく―SNS時代の青春
「秘密」と「うそ」の裏側にあるもの
異界とムスビ―新海誠『君の名は。』にはまる
異性装のイメージ喚起力―欅坂のてちとマツコ・デラックス〔ほか〕

著者紹介

岩宮 恵子 (イワミヤ ケイコ)  
鳥取県米子市生まれ。臨床心理士・公認心理師。聖心女子大学文学部卒業後、鳥取大学医学部精神神経科研究生を経て2001年島根大学教育学部准教授。2006年同教授。2017年より島根大学人間科学部開設に伴い同学部心理学コース教授。島根大学こころとそだちの相談センター長兼務。1995年よりスクールカウンセラーとして小・中・高校に派遣される。京都大学博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)